信頼できる医療機関と出会うために。 〜 リハビリテーションを希望される股関節疾患者さん達へ 〜


■はじめに…。
■“保存療法”の分野で優れた医療機関へ。
■スポーツされる患者さんは、“スポーツ整形外科”へ。
■遠隔地にある医療機関への通院は、お勧めしません。
■情報収集のためのネット活用術。
■整形外科受診の基礎知識。
■“誤診”の可能性について。
■もし、納得できる診断を得られなかったら…?





■はじめに…。


“臼蓋形成不全”“変形性股関節症”“股関節唇損傷”など、股関節に病気を持つ患者さん達の症状改善において最も重要なのは、“リハビリテーション”です。手術の有無や術式・症状の程度を問わず、すべての患者さん達に必要な筈のリハビリですが、残念なことに“保存療法”の分野に積極的に取り組む医療機関はまだまだ少なく、適切なリハビリ指導を手掛ける整形外科を探し出すことは困難なのが現状です。これまで舞姫も、「受診した整形外科でリハビリを希望しても応じてもらえなかった」という患者さん達の声を数多く聞きましたし、そこそこ保存療法に理解を示す医療機関を訪ねても、簡単な運動療法が記された紙1枚ぺらりと渡されてお終いというケースも多い模様です。このため、信頼できる医療機関との出会いに恵まれない患者さん達のなかには、危険な“自己流リハビリ”を試みる人達も数多く存在します。

そこで、このページでは主に“リハビリテーション”を希望される患者さん達を対象に、“信頼できる医療機関”と出会うための“コツ”のようなお話を綴っていきたいと思います。ただ、ここに綴らせて頂いた内容は、あくまで舞姫自身の解釈に基づいた話であって、一概に必ずしもこの限りではありません。ですから、舞姫が発信する情報にばかり縛られないでほしいですし、このページでのお話もくれぐれも参考程度に留めて頂ければ幸いです。みなさんが“信頼できる医療機関”と出会われ、適切なリハビリ指導を受けることができますよう、舞姫も心から祈ります。(-人-)

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■“保存療法”の分野で優れた医療機関へ。

リハビリでの改善を希望されるのであれば、まずは“保存療法”(ほぞんりょうほう:手術以外の治療法全般に対して使用される言葉。運動療法や物理療法などによる“リハビリテーション”は、その代表格)の分野で優れた医療機関を訪ねられ、優秀な理学療法士による“リハビリ指導”を受けられてください。手術を経験済の患者さんは、執刀を手掛けた医療機関では退院後のリハビリ通院までは応じてくれない場合も多いですが、退院後も適切なリハビリに継続的に努めなければ、せっかく優れた術式を受けられたことも無駄になってしまいます。手術を経験された患者さんも、未手術の患者さんも、ぜひ保存療法の分野で優れた医療機関を探されてください。以下に、舞姫なりの解釈によるポイントを幾つか記します。


◎“大学病院”や“総合病院”は、勧めません。

まず、大手の“大学病院”や、施設が大規模な“総合病院”“名医”と謳われる著名な医師が勤める“有名どころ”などは、舞姫的には勧めません。おうおうにして、この類の“大きい病院”は対処も鈍く接遇も粗末。大学病院の場合、学生に毛が生えた程度のスキルしかない新人医師が担当になって散々な目に遭った友人もいます。手術重視型の医師が多く、保存療法には消極的あるいは否定的な場合が多いので、リハビリを勧められることは殆どなく、手術の必要までに至らない軽症患者は「あんたに用事はないよ」と言わんばかりに症状を軽視して粗末な応対をするか、あるいは本来であればリハビリだけでも充分な改善が期待できそうな患者さんにまで半ば強引に手術を勧めてくるかの、いずれかです。


◎“股関節専門医”は、勧めません。

股関節専門医が診察する“股関節専門外来”を設ける病院なども、勧めません。確かに、“股関節専門医”は他の医師に比べて股関節疾患の知識には長けていますが、やはり先に記述した大学病院や総合病院などと同様に手術重視型の医師が多く、保存療法の重要性を本当に理解する専門医はまだまだ少ないのが現状で、リハビリの話も素通りして“手術”だけで物事を解決しようとする医師も多いです。また、これも大学病院や総合病院などにも共通することですが、物理的な“検査結果”だけに縛られる傾向も強く、レントゲンやMRIなどの画像検査で異常が確認できなければ、患者が苦痛を訴えても聞く耳を持たず、物理的な検査結果以外の要因を探り出して改善に導くといったことを、まったくしてくれません。


◎“小さい病院”も、勧めません。

近所の街医者程度の“小規模な整形外科”なども、舞姫的には勧めていません。やはり大学病院や総合病院などと同様に保存療法には消極的な場合も多く、リハビリを勧められることもないまま湿布剤や鎮痛剤を処方する程度で診察を済ませたり、症状の程度を問わず唐突に手術の話を持ちかける医師も多いです。また、この類の個人開業医は施設が小規模なだけに、設備が乏しかったり常勤の理学療法士がいなかったりで、患者側でリハビリを希望しても応じられない病院も決して少なくはありません。股関節疾患に関する知識そのものに欠ける医師も多く、なかにはCE角やシャープ角の計測法すら知らない医師も存在し、「股関節の捻挫のようなもの。安静にすれば治る」などといい加減な説明をする医師もいると聞きます。


◎狙い目は、“中くらいの規模”の施設。

さて、“大きい病院”“小さい病院”“名医”“股関節専門医”も勧められないとなると、どんな病院を訪ねれば?…って話ですよね。舞姫的な狙い目は、やはり大きからず小さからず中くらいの規模の施設で、なおかつ保存療法にもそこそこ定評のある整形外科といったところでしょうか。おうおうにして医師のほうからはリハビリの話に触れてくれない場合も多いので、リハビリを希望される患者さんは、事前に電話やメール等で問い合わせて、リハビリ通院の希望に応じてもらえるかなど、来院の前に確認されることを、お勧めします。

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■スポーツされる患者さんは、“スポーツ整形外科”へ。

スポーツやダンスなどをされている患者さんは、“スポーツ整形外科”を訪ねられることを、お勧めします。一般的な普通の医療機関だと、“スポーツ医療”の知識や理解に欠け、医師や看護師もスポーツされる患者さんの適切な治療法などを心得ていない場合も多いです。また、股関節疾患は俗に“運動厳禁”であることが知られているため、一般的な普通の整形外科の場合、殆どの医師は患者のスポーツ継続には否定的で、スポーツから退くことを強要してきます。スポーツを知らない医療者に、アスリートの治療はできません。ぜひ、スポーツ医療の分野で優れた医療機関を探して訪ねられてください。

一般的な普通の医療機関と違って“スポーツ整形外科”であれば、無論“スポーツ医療”の分野では特化しているので、スポーツされる患者さん達に適した改善策に尽くしてくださると思います。また、スポーツされる患者さんが“手術”を要する場合、スポーツ復帰&継続を前提とする術前&術後のリハビリテーションにしっかり取り組む必要があり、スポーツ医療の知識や理解に欠ける医療機関では、適切なリハビリ環境を整えることはできないので、手術を検討されている患者さんは、必ずスポーツ医療の知識や情報が充実した医療機関で相談されてください。

本来は「スポーツされる患者さん達のための専門医療機関」である“スポーツ整形外科”ですが、スポーツされる習慣のない患者さんの診察や治療などにも、快く応じてくださると思います。一般的な普通の医療機関よりも“保存療法”の分野では優れているという利点もありますので、スポーツされる習慣がなくとも、信頼できる医療機関との出会いに恵まれない患者さんであれば、“スポーツ整形外科”も選択肢に入れて検討されもいいと思います。

ただ、ひとくちに“スポーツ整形外科”といってもピンキリですし、納得できない対応をされる場合もあるかと思いますが、もし最初に訪ねたスポーツ整形外科で不快な思いをされても、情報収集しながら他にも数軒巡ってみてください。以下に、舞姫なりの解釈によるポイントを幾つか記しますが、基本的な“ツボ”は、前の項目で記した内容と、それほど大差はありません。


◎“大学病院”や“総合病院”は、勧めません。

まず、大手の“大学病院”や、施設が大規模な“総合病院”“名医”と謳われる著名なスポーツドクターが勤める“有名どころ”などは、舞姫的には勧めません。おうおうにして、この類の“大きい病院”で優秀な医師や理学療法士から丁重な接遇を受けるのは、トップクラスで活躍する著名なアスリートのみで、アマチュアとしてスポーツに携わる一般外来の患者さん達などは、粗末に扱われるのがオチです(爆)。大学病院の場合、学生に毛が生えた程度のスキルしかない新人医師が担当になって散々な目に遭う危険性もある話は、前の項目でも取り上げた通り。不快な思いをしないためにも、たとえスポーツ医療の分野で高く評価されていても、この類の“大きい病院”は選択肢には入れないほうが得策でしょう。


◎“小さい病院”も、勧めません。

たとえ“スポーツ整形外科”の看板を掲げていたとしても、近所の街医者程度の“小さい病院”などは、お勧めできません。“スポーツドクター”の資格自体は、それほど取得が難しいわけではないそうで、このため個人開業医レベルの小規模な整形外科だと“ペーパー”という場合も多く、スポーツ医療に関する知識や経験すら何もない医師がスポーツドクターを名乗っているような例も散見します。正しい“スポーツテーピング”の方法を知らない医師から間違ったテープの巻き方をされて、散々な目に遭った友人もいます。また、これも前の項目で取り上げた内容に共通しますが、施設が小規模な故に設備が乏しく、我々患者側で期待する良質な“スポーツリハビリテーション”(Rehabilitation for Sports)には応じられない病院も決して少なくはありません。


◎“股関節専門医”は、絶対に受診しないで!

スポーツされる患者さんの場合は、間違っても“股関節専門医”は絶対に受診しないでください。確かに専門医は他の医師に比べて股関節疾患の知識には長けていますが、“スポーツ医療”に関する知識や情報などはまったく持ち合わせていない場合が殆どです。それどころか、この疾患を持つ者がスポーツをすること自体に否定的な医師も多く、「以ての外!」と頭ごなしに猛反対を食らった患者さん達も、決して少なくはありません。スポーツされる患者さんが“手術”を検討されている場合も、要注意。おうおうにして、この類の専門医は“保存療法”の重要性なども理解していない場合が多く、“ADL”(Activities of Daily Living:日常生活動作)的に大きな問題を抱えない者を“患者”として認識できないため、スポーツ復帰&継続を前提とした術前術後のリハビリ環境を整えてくれません。


◎“自己流”リハビリは、絶対にしないで!

これは、スポーツされるされないを問わず、すべての患者さんへの共通項ですが、適切なリハビリ指導を手掛ける医療機関がなかなか見つからないからといって、素人判断で自己流リハビリをされることは、絶対にやめてください。特に、スポーツされる患者さんは要注意。この疾患を持つ患者さんがスポーツを続けていくためには、自身の症状や身体能力・競技種目などに適したトレーニング法コンディショニング法を学んで実践していく必要があります。その術を知らぬまま、体調を誤魔化しながら、やみくもにスポーツを続ければ、必ず悪化を導きます。“スポーツリハビリテーション”(Rehabilitation for Sports)は、「患者としての症状改善のための“治療”」「アスリートとしての“スキルアップ”」とを連結させます。ぜひ、優秀な理学療法士による適切なスポーツリハビリテーションを通じて、ハンディに負けない丈夫な身体作りに努めながらスポーツを続けていくための技術を身に付けられてください。


◎やはり、狙い目は“中くらいの規模”の施設。

さて、“大きい病院”“小さい病院”“名医”“股関節専門医”も勧められないとなると、どんなスポーツ整形外科を訪ねれば?…って話ですよね。これも前の項目に共通する内容で恐縮なのですが(汗)、これまでの話を総合したうえで整理してみると、やはり舞姫的に無難そうな狙い目は、大きからず小さからず中くらいの規模で、それなりに設備も充実している施設で、なおかつスポーツ医療の分野でもそこそこ定評のある整形外科といったところに落ち着きます。スポーツを愛好される患者さん達が、信頼できる“スポーツ整形外科”との出会いに恵まれ、適切な改善策に努められますことを、舞姫も心から願っています。

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■遠隔地にある医療機関への通院は、お勧めしません。

居住される地域内では、なかなか信頼できる医療機関を見つけ出すことができないため、ご自宅から遠く離れた地域にある医療機関を訪ねられることを検討されている患者さん達も、数多くおられるかと思います。ちなみに、舞姫は札幌在住ですが、これまでメール等を通じて、札幌から遠く離れた市町村にお住いの患者さん達からも「舞姫さんが通院される整形外科へ自分も通いたいので、おしえてほしい」…というご希望を数多く頂きました。ただ、近隣での医療機関探しを諦めて安易に遠隔地の医療機関を検討される前に、ちょっと考えてほしいのです。なぜなら、居住される地域から遠く離れた場所にある医療機関へ通院するのは、物凄くリスクが高いことだからです。


◎“多額の出費”や“過酷な移動”…数多くのデメリット。

遠隔地にある医療機関へ通院するというのは、なにかと不便が伴いますし、決して簡単な行為ではありません。もし、コンスタントなリハビリ通院が必要という話になれば、状況によっては交通費だけでも尋常でないほど莫大な金額に達しますし、下肢疾患を持つ者には体力的な負担も大きい長時間に及ぶ過酷な移動が必要になる場合もあります。しかも、もし何らかの事情で体調が急変するなど、早急な診察や処置の必要が生じた場合、ご自身が居住される地域から遠く離れた地域にある医療機関だと、迅速な受診が困難というデメリットもあります。無論、“多額の出費”“過酷な移動”を強いられる遠隔地への通院が却って体力的&精神的な負担となって、体調を崩してしまう危険性だってあります。身体を良くするための通院で、症状を悪化させてしまったのでは、本末転倒です。だから、可能であればご自身への負担が極力大きくならない範囲で通院できる地域内で、信頼できる医療機関を探されるのが、最も望ましいと思います。


◎ある程度“都市機能”が充実した地域にお住まいなら。

かつては、その存在すら殆ど知られていなかった“保存療法”も近年では徐々に普及し、むやみに手術を強要せず保存療法を推奨する医療機関も増えつつあると聞きます。ただ、そうはいっても保存療法に消極的あるいは否定的な医療者も未だ多いのが現状なので、首都圏政令指定都市ですら、外来リハビリを積極的に手掛ける医療機関を探し出すのはそう容易ではないことは、舞姫も充分承知しています。けど、もし患者さんの居住されるのが、ある程度“都市機能”が充実した地域であれば、なにも遠く離れた地域にある医療機関まで赴かなくても、根気強く探せば患者さんが無理なく通院できるエリアで信頼できる医療機関を見つけ出せる筈です。充分に栄えた都会にお住まいにもかかわらず、多額の交通費過酷な移動という大きなリスクを冒してまでして、遠く離れた他地域まで足を延ばす必要が、本当にあるのでしょうか?ご自身の近隣で優れた医療機関が見つかるかもしれない可能性も高いのに、本当に勿体ないと思います。


◎ローカルな地域にお住いの患者さんも、諦めないで。

交通の便の悪いローカルな地域にお住いの場合、「近隣は散々探し尽くしたけど、見つからない。もう他地域の医療機関しか選択肢が残っていない」という患者さん達もおられるかと思います。ただ、ちょっと待ってください。もしかすると、もう少し根気強く探せば、あまり知られていないような“穴場”的な医療機関が見つかるかもしれません。以前、首都圏から遠く離れた田舎町に在住する同病の某友人が、懸命に粘り強く情報収集を続けたところ、こともあろうかご自宅の徒歩圏内で保存療法を積極的に手掛ける整形外科を見つけ出すことができ、無事にリハビリ通院まで漕ぎ着けた例もあります。“田舎”だからといって必ずしも信頼できる医療機関が見つからないとは限らないので、どうか諦めないでほしいのです。ちなみに、たとえ都市機能が劣る市町村でも、競技スポーツが盛んな地域であれば、スポーツ整形外科なら見つかる可能性も高いと思います。こちらの項目でも既に記す通り、スポーツ医療に長けた医療機関なら、一般的な普通の医療機関よりも“保存療法”の分野では優れているという利点もありますし、スポーツされる習慣のない患者さんの診察や治療などにも快く応じてくださると思うので、ぜひ選択肢に入れられてください。


◎手術を検討中の患者さんも、退院後のリハビリは地元の医療機関で。

手術を検討されている患者さんは、術式によっては居住される地域にある医療機関では対応できない場合もあるので、適応の術式を手掛ける医療機関が近隣にない場合は、他地域まで赴かなくてはならないのも致し方ないかと思います。ただ、執刀を手掛けた医療機関では、退院後のリハビリ指導までは応じてくれない場合も多く、退院後に適切なリハビリ環境を整えることができず悪化させてしまう患者さん達も数多く存在するのが現状です。手術を経験された患者さんの回復には、術後の継続したリハビリが必須です。遠隔地の医療機関で手術を無事に終えられたら、退院後は外来リハビリを処方してくださる医療機関を地元で探されて通院されるのが、最も望ましいと思います。


◎まずは、ご自身か無理なく通院できる地域を優先に、根気強く情報収集を。

誤解があるとマズいので注釈しますが、別に「遠隔地にある医療機関へは絶対に行くな」と言っているわけではないんです。ただ、ご自身が居住される地域から遠く離れた場所にある医療機関へ通うという行為には大きなリスクを伴いますし、メリットよりもデメリットのほうが遥かに多いと舞姫は解釈しているので、正直お勧めできません。体力的&精神的な負担を考慮しても、通院される医療機関はご自身の近隣にあるのが最も安心できますし、遠隔地にある医療機関への受診や通院を検討されるのは、“最終手段”でいいと思います。だから、まずは焦らず急がず、ご自身が無理なく通院できる地域を優先に、根気強く情報収集を試みられてください。

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■情報収集のためのネット活用術。

この項目では、“インターネット”を使って情報収集する際の活用術的なお話をしたいと思います。ネットの世界には、都市伝説的な間違った情報や、信憑性に欠ける危険な情報も、数多く氾濫しています。それらを取捨選択できる判断力を、ぜひ身に付けてください。勿論、慎重に吟味を重ねて「ここ!」という医療機関をネット上で見定めても、実際に訪ねたら期待するような改善策を得られず“ハスレ”に終わってしまうことも多々あると思います。ただ、何も知らない状態でやみくもにネットを彷徨うよりかは、少しでも舞姫の話も参考にして頂ければ幸いです。みなさんがネットを有効活用されて、ご自身の症状改善に役立てられることを、舞姫も心から願います。(-人-)


◎検索エンジン活用の基本。

まず基本のキーワードは、“ご自身の疾患名”(臼蓋形成不全とか、変形性股関節症とか、股関節唇損傷とか…etc)+“ご自身の居住される地域名”です。これに、関連性の深そうなキーワードを加えて検索してください。ご参考までに例をあげてみると、“整形外科”“スポーツ整形外科(あるいはスポーツクリニック)”“リハビリ(あるいはリハビリテーション)”“保存療法”“理学療法士”…などなど。 患者さんご自身の解釈で構わないので、思い付く限りさまざまな種類のキーワードを使って、さまざまなキーワードの組み合わせで検索を試されてください。なお、“ご自身の疾患名”は、状況に応じて疾患名ではなく“股関節”という言葉に置き変えてもいいと思います。

できれば、複数の検索エンジンを併用されることを、お勧めします。検索エンジンというのは、それぞれで情報抽出の方式や特性などが異なるため、たとえ同じキーワードを使って検索を試みても、上位検索される情報も微妙に異なってくるんですよね。なので、複数の検索エンジンをうまく併用することで、より充実した情報収集が可能かと思います。とりあえず、「Google」「Yahoo!」「goo」「MSN」の、4種類を押さえておけば、大丈夫だと思います。


◎医療機関サイトは、内容の吟味を慎重に。

医療機関(病院)のホームページを見つけたら、こんどは内容の吟味。まず、プロの医療者でないと理解できないような“小難しい情報”ばかり掲載する医療機関は感心できません。患者の目線に立って判りやすく伝えようとする姿勢に欠けます。それから、久しく更新を滞らせて“古い情報”ばかり掲載する医療機関なども、そこに勤める医療者さん達自身が最新情報に疎かったり解釈が古かったりする印象を受けるので、勧めません。本当に患者に対して誠意を尽くす意志があるのなら、多くの患者さん達が必ず目を通すサイトにまで妥協を許さない筈。あと、たとえ判りやすい構成で作られていて更新も頻繁であっても、如何わしい民間療法と見間違うほど強烈な“商売臭”“営業臭”をプンプン漂わせる医療機関のサイトなども時折お見受けしますが、こちらも舞姫的にはお勧めできないですね。

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■整形外科受診の基礎知識。

この項目では、疾患名を告げられる以前の人達も含めたうえで、整形外科を受診される際の“基礎知識”的な話をしたいと思います。情報収集がてらネットを彷徨っていると、股関節に苦痛や違和感などを憶えたときに、“何科”を訪ねたら良いのか判らない…というかたを時折お見受けします。「股関節痛=整形外科疾患」とは必ずしも限らないですし、他科疾患の可能性も無きにしも非ずですが、まずは整形外科疾患を疑ってみてください。


◎“運動着”の持参を、お勧めします。

まず、股関節痛整形外科を受診したら、婦人科みたいに下半身“すっぽんぽん”にされるものと勘違いして渋っている患者さん達、意外と多いです(汗)。ただ、よほど特殊な検査でもない限りは、下半身の衣服を脱がされることはないですし、通常の診察ならそういう心配は要らないので、妙な抵抗感を抱かず整形外科を訪ねられてください。ただ、整形外科を受診の際は、念のため運動着の類(ジャージとかスウェットとか)の持参を勧めます。ジーンズなど硬い素材の衣服も、診察の妨げになると思いますし、特に女性の場合は、スカートなど衣服の形状によっては診察が困難になります。また、症状によっては直ぐにリハビリを処方される可能性もあるので、やはり運動着の類を持参されたほうが無難でしょう。

医療機関によっては、初診で運動着の用意がなかった患者さんのために、貸与用の運動着を常備しているところもありますが、やはりご自分の運動着を持参するのが望ましいいと思います。たいていの整形外科には、患者さん用の“更衣スペース”が用意されていると思いますが、ネットを探ると通院する整形外科に「着替える場所がない」という患者さん達の声も時折聞くので(汗)、気になるかたは事前に電話やメール等で問い合わせて、更衣スペースの有無を来院の前に確認されることを、お勧めします。なお、本当に“患者用に更衣スペースが用意されていない”という整形外科であれば、それだけ患者への配慮にも欠けると思うので、舞姫的には勧めません。


◎他科で“持病”のある患者さんは、必ず申告を!

“卵巣腫瘍”のページにも同種の項目を設けていますが、他科で“持病”のある患者さんは、整形外科を受診される際にその旨を必ず申告されてください。その持病における現在の症状や、主治医の先生から受けられている指示など、可能な限り詳しくお話されることを、お勧めします。複数疾患の改善策を同時並行で講じる際、最も重要なのは互いの科の“連携”なのです。他科疾患を持つことを申告しなかったばっかりに、診断や治療の妨げとなる危険性もあるんです。もし、何らかの整形外科疾患が発覚した場合、鎮痛剤や湿布剤を処方される可能性もあるので、重複処方や相互作用(お薬同志の悪い飲み合わせ)などを未然に防ぐためにも、他科でお薬を処方されている患者さんは、“お薬手帳”(←北海道薬剤師会より)も必ず持参されてください。


◎股関節以外の部位に“整形外科疾患”を併発する患者さんも、必ず申告を!

上記の項目は、複数の整形外科疾患を併発する場合も当てはめて考えることが可能で、整形外科疾患同士の“連携”というのも、物凄く重要なのです。たとえ股関節とは異なる部位であっても、同じ患者さんの身体に起こっている不調であれば、治療を進める方法やリハビリ指導の内容なども当然変わってきますし、状況によっては他の部位にも不調があることを申告しなかったばっかりに、診断や治療の妨げとなる危険性だって充分考えられます。だから、異なる部位に整形外科的な不調を併発してしまった場合も、双方の部位で“連携”を取りながら総合的な改善策に取り組んでいくことが必要になってきます。

もし股関節以外の部位にも整形外科的な不調があるというかたがいたら、迷わず速やかに主治医の先生&担当の理学療法士さんに相談されてください。通院されるのが、特定の部位のみに特化した専門医療機関であれば話は別ですが、そうでない限りは、すべての整形外科疾患の診察や治療に快く応じてくださる筈ですし、股関節疾患も含めて総合的な改善策を講じてくださる筈です。遠慮は無用です。それどころか、我慢して隠し続けて、素人判断で自己流の対策を試み続ければ、不調を憶えるその部位には勿論、股関節にも悪影響が及ぶかもしれません。他の部位にも整形外科的な不調があれば必ず申告して、主治医の先生や担当PTさんの指示を仰いで、双方の部位で適切な“連携”を取りながら改善に努めてください。


◎“妊娠中”の患者さんが整形外科を受診される場合。

妊娠されているかたは、“前駆陣痛”などで股関節痛を憶える場合もあるので、必ずしも整形外科疾患とは限らないのですが、早期発見が難しい先天性の股関節疾患の場合、大人になってある程度の年齢に達してから発覚する患者さん達も多く存在します。妊婦さんの場合、お腹に赤ちゃんを身籠ることで、これまでにない負荷が股関節に及んで、それが引き金となって股関節疾患の自覚症状に至る可能性もあるので、“前駆陣痛”と思い込んで侮ったりせず、まずは整形外科疾患を疑ってください。ただし、通院される産婦人科の主治医の先生に事前に必ず相談して整形外科受診の許可を頂き、また整形外科の担当医師にもご自身が妊娠中であることを必ず申告されてください。

妊娠中の患者さんは、レントゲンなどの画像検査は不可ですし、鎮痛剤や湿布剤などの薬剤処方も受けられない場合も多いです。妊娠中であることを告げずに画像検査や薬剤処方を受ければ、お腹の赤ちゃんに悪影響が及ぶ危険性もあります。たとえ股関節疾患の可能性があっても、赤ちゃんの安全を最優先する形で経過観察になる場合が殆どかと思いますが、日常生活での注意点などアドバイスは頂けると思うので、妊娠中はその指示に従って、無事に赤ちゃんを出産され、授乳期なども終えられて以降、改めて整形外科を受診して詳しい検査などを受けられるのが、いちばん良いと思います。なお、整形外科で薬剤処方を受けられなかったからといって、妊娠中は市販の鎮痛剤や湿布剤などを使ったりは絶対にしないでください。


《お願い。妊娠中は改善策を焦らないで!》
このページを立ち上げて以後、「知らずにレントゲンを受けてしまいました(汗)。どうしたらいいですか?」という内容のメールを数名の妊婦さんから頂きました。レントゲン撮影による“放射線”はごく微量なため、人体に悪影響を及ぼす危険性は殆どありません。だから、妊娠の発覚前だったり知識不足だったりで、不覚にも妊娠中に医療機関で画像検査を受けられてしまった場合であれば、それほど心配することはないと思います。ちなみに、ネットを通じて交流を持つ某患者さんから頂いた情報によると、状況によっては産婦人科でも妊娠後期は必要に応じて帝王切開を選択する目的でレントゲン撮影を行う場合もあり、妊婦さんでも有用性のある画像検査であれば可能とのこと。

ただ、やはりネットを通じて交流を持つ某医療者さんから頂いた情報によると、たとえ放射線がごく微量とはいえ、患者さんが妊娠中だった場合、リスクが100%絶対にないとは必ずしも言い切れないそうで、画像検査を受けた際に生じる胎児への悪影響を、まさか本物の妊婦さんを使って試すような研究はできないという事情もあって、医療界でもはっきりとまでは判っていないのが現状だそうです。

それに、たとえ画像検査で何らかの股関節疾患が発覚しても、どのみち患者さんが妊娠中であれば“手術”は当然無理ですし、鎮痛剤や湿布剤などの薬剤処方もできない場合が多いです。軽いリハビリ程度だったらアリなのかな〜?という気もするのですが、やっぱり妊婦さんであれば、どのような内容の運動療法をどの程度まで指導したらいいのか、理学療法士としても判断に迷うところだと思います。

進行性の股関節疾患とはいえ、そんな猛スピードで症状が悪化するものではないです。だから、もし妊娠中に股関節疾患が疑われても、改善策を焦らないでください。妊娠期間が約290日として、1歳までおっぱいをあげるとすれば、授乳期をプラスして約1年半〜2年くらい。この期間、産婦人科医&整形外科医の指示を仰いで経過観察で過ごしたとしても、それほど悪影響には至らないと察します。お腹の中にいるのは、小さな小さな“命”です。100%絶対にないとは必ずしも言い切れないリスクを冒してまで急いで画像検査をしなくとも、出産を終えて授乳期も過ぎれば普通の患者さん達と同様の改善策は可能になるので、それまで詳しい検査は延期されるのが望ましいと思います。


◎異常が確認されなければ、他科疾患も疑って。

勿論、項目の冒頭で記した通り「股関節痛=整形外科疾患」とは必ずしも限りませんし、他科疾患の可能性もあります。婦人科疾患でも、鼠径部痛などが生じる場合もありますし、大腿骨頭壊死症の疑いがある場合は、リウマチ科あるいは膠原病内科になります。もし整形外科で特に異常が確認されなかった場合、他科疾患の可能性も考慮されたうえで、整形外科以外の医療機関の受診なども検討されてみてください。

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■“誤診”の可能性について。

先天性の股関節疾患早期発見が極めて難しく、ある程度の年齢に達してから発覚する患者さん達も数多く存在しますが(舞姫自身も、発覚は40歳を過ぎてからでした)、その要因のひとつとして“誤診”の可能性も考えられると思います。たとえプロの医療者でも診断を間違えることはあるわけで、この項目では“誤診”の可能性について触れてみたいと思います。


◎誤診を招く“二次障害”の存在。

まず“誤診”の要因のひとつとして考えられるのが、疾患概要のページにも項目を設けている“二次障害”の存在。先天性の股関節疾患の場合、その痛みは股関節だけでなく太腿・腰など股関節以外の部位におよぶことも多々あって、状況によっては自覚症状としてそれら股関節以外の部位の痛みのほうを強く感じてしまい、その元凶股関節にあることに患者本人がなかなか気付けないケースも多いのですが、おうおうにして医療機関でも患者が苦痛や違和感を訴える部位にしか注目しなかったりするので、股関節に潜む病巣の発見までに至らず「異常なし」と診断されたり、あるいはまったく別な疾患と“誤診”されてしまうことも決して少なくないと聞きます。

もし膝や太腿・腰など股関節以外の部位の苦痛や違和感などで医療機関を受診して、「異常なし」と診断されたり、あるいは股関節疾患ではないまったく別な疾患名を告げられて、その後もなかなか症状が改善できない状態が続くようでしたら、股関節の異常から派生する二次的な不調であることも充分考えられると思うので、“誤診”の可能性も疑ってみてください。


◎症状が似ている“別な疾患”と誤診される場合も。

勿論、初診の時点で既に股関節にも苦痛や違和感などの自覚症状があっても、股関節疾患でない別な疾患と“誤診”されてしまうケースもあります。特に“坐骨神経痛”“腰椎椎間板症”は、状況によっては股関節にも苦痛や違和感を憶える場合もあり、腰や太腿・殿部の痛みや痺れなど股関節疾患の二次障害でもみられる症状や、日常動作や歩行の障害など、初期症状先天性の股関節疾患と極めて似ているため、プロの医療者でも誤診を招きやすいと聞きます(股関節疾患に関する知識に欠ける医師だと、レントゲン等の画像検査でも見落としてしまう場合もあるらしい)。

同病の友人で、軽い“腰椎椎間板症”と一旦は診断されたものの、長年に渡って腰部電気治療牽引治療を続けても改善されず、不審に思って訪ねた他の整形外科で初めて変形性股関節症が発覚したという例もあります。股関節疾患ではないまったく別な疾患名を告げられて、長期に渡って通院や治療を続けても改善されない場合、その元凶が“股関節”に潜んでいることも充分考えられるので、“誤診”の可能性も疑ってみてください。


◎「安静にすれば治る」を鵜呑みにしないで。

初診の段階で先天性の股関節疾患が確認されていても、たまに「安静にすれば治る」などと誤解を招くような表現をする医師もいて、患者さん自身が医師の言葉を鵜呑みにして「ふ〜ん、たいした病気じゃないのね」と疾患を軽視して侮ってしまう例もあります。休息を取れば苦痛軽減する場合もあるため、患者さん自身が「治った」と勘違いしてしまったり、あるいは処方された鎮痛剤湿布剤で苦痛が軽減されたのを、てっきり「治った」ものと思い込んでしまう患者さんもいると聞きます。

残念ながら先天性の股関節疾患完治しませんが、厄介なことにこれを初診の段階できちんと患者に伝えない医師も意外と多く、「安静にすれば治る」という医師の言葉を信じ込んで、“治らない病気”であることを知らぬまま、適切な改善策を講じることができずに悪化させてしまう患者さん達も、数多く存在します。もし医師から「安静にすれば治る」と言われても決して鵜呑みにせず、完治しない病気であることをしっかり認識されたうえで、今後の改善策を講じられてください。


◎“メンタル疾患”と誤診される場合も。

たとえ先天性の股関節疾患と診断されても、軽症の段階で画像検査上では深刻な症状までに至らない場合、医師から「この程度で、そんなに辛い筈がない」と言われて症状を軽視されてしまうことも多く、状況によっては“メンタル疾患”を疑われて精神科心療内科への受診を勧められる患者さんもいると聞きます。ネットを通じて交流を持つ同病者さん達のなかには、苦痛を訴えても「精神的な問題では?」の一言で片付けられてしまい、“精神安定剤”“睡眠導入剤”などのメンタルヘルス系の薬剤を処方されたり、過去には“ミュンヒハウゼン症候群”誤診されて心療内科への紹介状を渡された患者さんまでいました。

無論、進行性の股関節疾患は、軽症の段階からしっかり整形外科的な対策を講じることが重要です。症状を軽視して、患者の切実な訴えに耳を傾けることなくメンタル疾患の併発を安易に疑う医療機関には、充分警戒されてください。


◎“成長痛”と決めつけて侮らないで!

成長盛んな学童期〜青年期の場合、お子さんが股関節に異常を訴えても、ご両親が“成長痛”と勘違いして症状を軽視し、お子さんの早期発見を遅らせてしまうこともある…という話は、疾患概要のページにも既に記していますが(→こちら)、小児の股関節疾患に関する知識に欠ける医療機関だと、やはり股関節に潜む病巣の発見までに至らず“成長痛”と診断されてしまったり、あるいは成長期の子供に多く見受けられる“単純性股関節炎”(←こちらは、適切な治療で完治する疾患です)と誤診されてしまったりする例もあります。

お子さんが股関節に苦痛を訴えたら、決して“成長痛”と端から決めつけて侮ったりせず、速やかに医療機関を受診されてください。そして、たとえ医師から“成長痛”“単純性股関節炎”等の診断を受けても、その後もお子さんの症状がなかなか改善されなければ、先天性の股関節疾患の可能性も疑ってみてください。


◎ぜひ、再診の検討を。

勿論、股関節に苦痛や違和感があるからといって、必ずしも先天性の股関節疾患とは限らないですし、他の整形外科疾患や、あるいは他科疾患の可能性も考えられるとは思います。ただ、医療機関を訪ねて先天性の股関節疾患ではないまったく別の疾患名を告げられても、その後も長期に渡って症状が改善されなかったり、継続的に治療を受けても効果が得られなければ、“誤診”の可能性も考えられると思うので、ぜひ再診を検討されてください。その際、誤診の可能性のある診断を告げた医療機関の対応に不審な点や疑問の残る点があるようでしたら、他の医療機関への受診をお勧めします。

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■もし、納得できる診断を得られなかったら…?

情報収集を重ねて慎重に吟味しながら散々探し尽くしても、やっぱり“信頼できる医療機関”と出会いに恵まれない患者さん達もいるかと思います。「諦めずに根気強く探して」とは舞姫も訴え続けてきたものの、ジプシーの如く延々と“ドクターショッピング”を繰り返すことは決して感心できません。

まず、納得できる診断を得られなかった患者さん達のなかには、“手術を望まない”患者さん(スポーツを愛好されているかどうかは別として)、あるいは“スポーツ継続を希望する”患者さん(手術を検討されているかどうかは別として)が多く存在するかと思います。ただ、優れた“情報収集力”を持ち、信憑性に欠ける情報に惑わされない“判断力”なども充分に備わっていて、しかも強い“信念”“行動力”なども兼ね備えた患者さんが、あの手この手を尽くして何軒もの病院を巡っても納得できる診断を得られなかった場合、“未手術”あるいは“スポーツ継続”に頑なにこだわり続けることが、本当に“正しい選択”に成り得るとは限らないと思います。


◎“リハビリ”も、決して“万能”ではない。

手術の有無や術式、症状の程度、そしてスポーツされるされないを問わず、すべての患者さん達に“リハビリテーション”は必須なので、これまで舞姫もその重要性を多くの患者さん達に訴え続けてきましたし、そのスタンスは今後も変わることはありません。ただ、適する方策は人それぞれ。この疾患は、100人の患者さん達がいれば100通りの改善策が存在します。残念なことに、“リハビリ”も決して“万能の改善策”ではありません。“未手術”あるいは“スポーツ継続”に頑なにこだわり続けることで、取り返しのつかない最悪な事態に陥ってしまう危険性もあります。だから、“諦めない”強い信念を“美徳化”して履き違えないでほしいのです。

舞姫も、リハビリに努める傍らで情報収集を続けるうちに、“手術を望まない”患者さん達や“スポーツ継続を希望する”患者さん達のすべてを“保存療法”のみで救済できるわけではないことも判ってきました。症状によっては、どんなに保存療法やスポーツ医療の分野で優れた医療者が改善に尽くしても救うことができない患者さんも勿論います。最悪な事態に陥る前に、状況によっては“適切な術式で手術を受ける”ことが必要な場合もあるし、“続けてきたスポーツから退く”ことが必要な場合だってあります。


◎“ドクターストップ”を無視してスポーツを続けないで!

最も怖いのは、医師からスポーツを禁じられても諦めることができなかった患者さんが、“ドクターストップ”を無視して医師にも内緒でスポーツを続けること。前の項目にも記述済ですが、この疾患を持つ患者さんがスポーツを続けていくためには、ご自身の症状に適したトレーニング法コンディショニング法を学んで実践される必要があります。その術を知らぬまま、体調を誤魔化しながら、やみくもにスポーツを続ければ、必ず悪化を導きます。スポーツされるされないは別として“未手術”での改善を希望される患者さん達も含めてですが、納得できる診断を得られず医療機関への信用を失い、独自に得た知識や情報などをもとに自己流でリハビリを試みる人達も多く存在すると思います。ただ、“我流リハビリ”の危険性については、舞姫もネットを通じて訴え続けてきた通りです。


◎舞姫を“テンプレート”にはしないでください!

幸い舞姫は、このまま適切にリハビリ継続していけば手術を回避できるタイプだと思うし、よほど無茶でもしない限りは、大好きなダンスもずっと続けることができると思います。ただ、患者さんによっては“未手術”あるいは“スポーツ継続”が難しい場合も当然あります。だから、“未手術”でリハビリしながら“ダンスを続ける”舞姫を、決して“テンプレート”にはしないでください。状況によっては、潔く“諦める”ことこそ“英断”となる場合だってあるからです。酷なことを言うようで心苦しいですが(汗)、慎重に情報収集を重ねたうえで散々探し尽くしても、どこの病院を訪ねても納得できる診断を得られなければ、そのときは“諦めて”ください。そして、“手術を受ける”ことや“スポーツを断念する”ことも視野に入れたうえで、今後の改善策を検討されてほしいと願います。

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