思い出ドキュメント … 当時の「お気楽日記」より転載および加筆修正
札幌舞踊会バレエスタジオ 支部・カルチャー発表会 @2009年5月3日(日)


★09年5月3日(日) “クラスメイト”を“チームメイト”に変えた舞台!

ついに本番の日を迎えました。舞姫が出演する“合同チーム”作品の上演は、昼の部。13時の開演に備えて、きょうは朝から予定が詰め詰め状態です。慣れないバレエメイクに手間取るであろうことも考慮し、少しでも早く楽屋入りして準備を進めたいところですが、どのみち9時にならないと劇場のなかへは入れないので、自宅で可能なことは、出掛ける前に極力済ませておくことに。

まずは、シャワーあがりの濡れた髪のまま、シニヨン結いから。ショートカットの髪にハードタイプの整髪料を惜しみなくたっぷりなじませて形を整えると、後頭部に付け毛を装着して“偽物のお団子”を作ります。髪形作りが済んだら、ジャズの舞台でも愛用するハーフトップ型のボディファンデーション(Body Foundation:フィットネス用の下着。舞台衣装を着用する際のインナーとしても多用される)を装着し、胸の部分にパッドを詰め込んで“偽物の巨乳”を作ります。ここまでできたら、前側にボタンが付いていて髪形やメイクを崩さず着脱が可能なTシャツ(これも、ジャズのスタジオの舞台でも重宝しているアイテムです)を着込み、下半身にはバレエタイツの上からスウェットパンツを履き、準備完了。これで、楽屋入りしたら直ぐにメイクやストレッチに取り掛かれるし、衣装にも速やかに着替えられます。

劇場に到着し楽屋へ入ると、まずは最も重要な“変身アイテム”であるティアラの装着を済ませることに。しっかりと髪に固定し、激しい振付でもティアラが落ちたりずれたりしないよう、頭をぶんぶん振って確認すると、先達て稽古を兼ねて催されたメイク講習会でK・H先生におしえてもらった指示や要領を思い出しながら、己の顔にメイクを施していきます。

おうおうにして舞台メイクというものは、そのジャンルを問わず、顔の凹凸を極端に表現するのが特徴ですが、バレエメイクでは特にその傾向が強く、眼を大きく見せるためのダブルラインや、鼻を高く見せるためのノーズシャドーも、かなりはっきりと描きます。勿論、顔に凹凸が少ない舞姫は、ジャズダンスで舞台に立つときでも、ダブルラインもノーズシャドーも入れるのですが、茶色いシャドー系のパウダーを使ってぼかすように描く程度で、さすがに今回のバレエメイクのように、ここまで極端にはしません。たぶん、ジャズの舞台でこんなメイクをしようものなら、ジャズのスタジオの先生達は、びっくりするでしょう。(・o・)

ある程度メイクが出来たところで、目蓋に“つけまつげ”を装着します。おぉーっ!さすが三善つけまつげは、眼がでかく見えますね。ジャズの舞台のときは、もっぱら100均やドラッグストアで購入したつけまつげを愛用してきた舞姫ですが、今回のはその類の店で売ってる安価なつけまつげとは格段に違います。舞姫の小さい瞳もぱっちりで、なんだか妙に嬉しい。これ、いいなぁ。大事にとっておいて、こんどジャズの舞台のときも使おう。さすがにバレエメイクでジャズの舞台に出るわけにはいかないけど(汗)、つけまつげなら使い廻しても大丈夫でしょう。

どうにかメイクを済ませ、時間を確認すると…げげっ!もうすぐゲネプロ(ゲネラールプローベ“Generalprobe”の略。本番と同じ舞台を使用し、舞台進行・照明・音響など本番と同様にし、出演者も本番と同じ衣装を着用し舞台メイクを施し、客席に観客がいる想定のもと、すべて本番とまったく同じ条件で通し稽古を行うこと)の始まる時刻ではありませんか!取り急ぎ、腕や肩・首筋などに、豆腐型スポンジを使用して、“との粉”(ボディ用の練白粉。これを使うと、お肌がきれいに見える)をむらなく伸ばし、手の届かない背中にもチームメイト達で互いにとの粉を塗り合います。ほんとうは、アップなども念入りに行い、振付の確認もしたかったのですが、そんな余裕もないまま衣装に着替えると、チームメイト達と一緒に舞台袖へ。風の如くゲネプロは過ぎ去っていきましたが、ぜんぜんアップできなかったわりには、幸い大きなポカはやらかさずに済みました。(^^;)

ゲネプロ終了後、開演までは時間的にも少し余裕ができたので、この間にメイクの崩れた箇所を修正し、ストレッチなどしながら待機。やがて開演の時刻となり、我々“合同チーム”の作品の上演が近づくと、こんどは少し早目に衣装に着替え、チームメイト全員で振付・構成の確認をし、役に入り込むために気持ちを整えつつ楽屋を出ます。舞台袖近くの廊下まで辿り着くと、みずからもダンサーとして出演する演目のあるR先生が、まるで王子さまのような素敵な衣装姿で我々を迎えてくれて、「みんな頑張って!」と言ってチームメイトひとりひとりと握手を交わしてくれました。

R先生に見送られて我々が舞台袖に入ると、こんどはK・H先生が声を掛けてきます。「いつもの稽古通りの力が出せれば、それで大丈夫だから…みんな、楽しんで!」…それだけ言うと、K・H先生は我々の傍から去っていきました。普段の稽古のときには、ジャズのスタジオのT先生に匹敵するくらい厳しい“だめ出し”を連発するK・H先生なだけに、本番直前のこの言葉は、涙が出そうになるくらい嬉しかった。けど、舞台での役目を無事に務め終えるまでは、泣くわけには当然いきません。「楽しんで!」…その言葉が耳に響くなか、いざ舞台へ!

舞台というのは、儚いものです。K・H先生の指示通り、“楽しんで”舞台を務めた舞姫&チームメイト達でしたが、本番は瞬くように終わってしまいました。チュチュやティアラ、バレエメイクなども含め、おそらくジャズダンスの舞台ではできなかったであろう、貴重な経験を数多くさせて頂きました。そしてこの発表会は、これまで舞台活動の中心がジャズダンスだった舞姫にとって、ジャズのスキルアップの目的で通い続けてきたバレエのスタジオで、レッスンをご一緒する“クラスメイト”さんに過ぎなかった筈の彼女達を、まさに舞姫の“片割れ”ともいうべき“チームメイト”へと変貌させた舞台でもありました。この年明けに稽古が始まってから本番に至るまで、素敵な15名のチームメイト達と一緒に駆け抜けた舞台を、きっと舞姫は生涯忘れることはないでしょう。

バレエの舞台のことなど右も左も判らず戸惑いながら稽古を続けてきた舞姫を、きょうまで支えてくれた先生達&チームメイト達に、心から感謝したいと思います。この連休が明けたら、ふたたび舞姫はジャズダンス中心のレッスンライフに戻ることになりますが、ジャズの舞台の稽古を抱えて慌ただしい時期に入っても、ダンサーとしての基本のスキルを磨いて維持していくためにも、これからもバレエのレッスンは続けていくつもりです。


★09年5月2日(土) きらきらの笑顔で舞台を楽しんで。♪

きょうは本番前日なんですが、その前に一昨々日の水曜日の話から遡って始めましょうか。祝日だったこの日は、総見会場にもなった某施設にて稽古が行われました。本番の舞台と同じ実寸の取れる広い場所を使って稽古ができるのは、この日が最後です。

まずは、稽古の始まる時刻よりも少し早目に集合し、メイク講習会が催されました。最初は、必要なメイク用具の説明から。ファンデーションやアイシャドー、チークなどのコスメグッズの類はスタジオ側で用意してくださるとのことで、我々チームメイトが各自で持参するのは、今回は簡単な化粧雑貨程度で済みそうな感じです。用具の説明が一通り終わると、モデルとなった某チームメイトの顔にK・H先生が実際にメイクを施しながら、手順を丁寧に解説。K・H先生の鮮やかな手さばきで、“すっぴん”だった某チームメイトの顔が、美しいバレエメイクへと徐々に変貌していきます。ジャズダンスのメイクとはまたちょっと違う、クラシックバレエ独特のメイク技法に、舞姫も興味津々です。♪

やがて、バレエメイクが完成すると、モデル役の某チームメイトの顔に、デジカメや携帯電話カメラなどが、次々と向けられます。フラッシュやシャッター音が入り混じる様子は、まるで記者会見さながらです。メイク講習会に引き続き、こんどはシニヨン講習会へと移ります。適度な長さの髪のチームメイトがモデルとして選ばれ、またK・H先生が要領やコツなどをあれやこれやと解説しながら、手馴れた手つきで髪を結い上げ、“お団子”を作っていきます。これに先駆け、週末恒例の自主稽古の際に我々“合同チーム”で自主的に行ったシニヨン練習会で、かなり舞姫も腕を上げたつもりになっていたのですが、さすがにベテランのK・H先生の作る美しいバレエ型シニヨンには敵いません。(^^;)

メイク&シニヨン講習会を終えると、しばしストレッチなどしながら休憩。やがて我々“合同チーム”の稽古が始まる時刻が近づき、チームメイト達と一緒に衣装に着替えて稽古場へ。「怪我のないよう、じゅうぶんにアップをしてください」という先生達からの指示もあり、この日は稽古場の片隅にバーが設置され、前のチームの稽古の様子を見学しながら、舞姫もバーを使って簡単にプリエ(Plie:膝を曲げる)などしながら待機。

前のチームの稽古が終わると、すぐに入れ替わるように合同チームの稽古へと突入。この日は“場当たり”の練習がメインです。以前、広い場所を使って稽古が行われた際に決めた位置とは、また微妙に変更になってしまった箇所も幾つかあったのですが、こういったことにも臨機応変に対応していかなくてはなりません。稽古を終えると、リノリウム(Linoleum:おもにダンス公演の際などに舞台上に敷き詰める、塩化ビニール製の床材)の撤去などの後片付けのお手伝いをし、この日は帰宅の途に。

一夜明けて木曜日は、いつものスタジオで通常のレッスンの合間を使って稽古。この木曜夜の稽古の直後のクラスで、レッスン冒頭に行われる“筋トレ”タイムに、ちゃっかりご一緒させて頂いてきた舞姫でしたが、その“筋トレ”タイムへの参戦も、この日が最後です。そして、この木曜夜の稽古終了後に数名のチームメイト達と一緒に、スタジオ近所の某カフェで催す“お茶会”は、いつしか恒例化し、内輪で“ガールズトーク”と呼ばれるようになりました。この夜は、本番前最後のガールズトーク。チームメイト達と一緒に過ごす、稽古後のお茶&お喋りの時間は、舞姫にとって楽しい思い出です。♪

さらに一夜明けて、昨夜は市内の某所にて、都合の付く者のみが集まって自由参加型で行う週末恒例の自主稽古。連日の稽古でバレエ用のお稽古着の洗濯が追いつかず、ジャズダンス用のお稽古着で参加する舞姫の姿も、この自主稽古ではお馴染みになってしまいました(汗)。劇場入り前の稽古は、これが最後の最後ということで、おのずとチームメイト達にも気合が入ります。この日も、作品に使用する某ワルツ(ネタばれになっちゃってもアレだったんで、稽古期間中はサイトのなかでも伏せてきたんですが、“合同チーム”作品に使用した楽曲は、『ライモンダ』“Raymonda:1898年の初演以来、世界中のバレエ団で上演され続けてきたバレエ作品”のなかの、「幻想のワルツ」“Valse Fantastique”でした)をエンドレスでフロアに流しっ放しの状態にし、各自で苦手な箇所など念入りに確認しながら、ひたすらサドンデス状態で踊り込みました。あとは当日、本番前に行うゲネプロが、本当に最後の稽古となります。

そして、本番前日であるきょうは、午前中に股関節の持病のリハビリ通院を済ませたあと、行き付けの理髪店に立ち寄り本番前恒例のレディースシェービングをして頂き、夜には本部スタジオに通うレベルの高いダンサーさん達による「お楽しみ会」が、舞姫の出演する支部・カルチャー発表会と同じ劇場にて上演されたので、観に行って参りました。自身の出演する舞台を前日に控えた舞姫にとって、モチベーションの高まるような、素敵な舞台でありました(レヴューをアップ済みです。→こちら)。あしたは朝早くに楽屋入りなので、今夜は夜更かししないでなるべく早く寝ようと思います。チームメイト達と一緒に、きらきらの笑顔で楽しんで舞台を務められることを祈って…。(-人-)





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