思い出ドキュメント … 当時の「お気楽日記」より転載および加筆修正
塚田ダンス・ワークスタジオ発表会2014 TSUKADA STYLE☆ @2014年11月23日(日)


★14年11月23日(日) 舞姫が犯した行為は、“武勇伝”なんかじゃない。
★14年11月22日(土) 思い入れの深い作品の数々。♪




★14年11月23日(日)
 舞姫が犯した行為は、“武勇伝”なんかじゃない。

スタジオ発表会、本番当日。舞姫にとって“今季最終戦”の朝を迎えました。例によって、今年も舞姫は楽屋入り後の手間暇の削減のため、大胆にも自宅で“舞台メイク”を済ませて出掛けることに。“つけまつげ”バフバフ状態の派手な舞台メイク面を少しでも隠すため“サングラス”を装着し、いざ出陣!開場前、出演者&スタッフ全員が舞台上に集い“決起集会”が行われ、諸々の連絡事項を経て、最後に「みんな、きょうは楽しんで!」というスタジオ代表者T先生の言葉があり、我々出演者も楽屋へ戻って開演の準備へ。

不覚にも、本番中の舞台上で脚が攣りました(汗)。事が起こったのは、夕方の部。舞姫が出演する5作品の上演順としては2番目の、某公演作品のときで、傷めたのは左脚の太腿の裏側でした。股関節疾患があれば尚更、不調を導きやすい鬼門的な部位。ちなみに、3年前の“シーズン・オフ”中に右脚の同じ部位で舞姫は筋挫傷の前科がありますが、左脚は初めて。ただ、なにせ舞姫が立っているのは、上演中の舞台上。視界に広がる客席には、たくさんの観客が…「ここで動けなくなるわけには、いかん!」。幸い、作品も終盤に差し掛かっていたので、どうにか気合いで突っ切りましたが…某公演作品を終えると、そのまま舞台裏に倒れ込んで…いるような時間はない!まだ3作品残ってる!急いで次の作品の衣装に着替えなければならず、痛みが残る脚のまま階段を駆け昇って3階の楽屋へと戻った次第でした。

昼の部を、大きなアクシデントに見舞われることなく無難に終えて、ホッとした節もあったでしょう。最も勝負作として稽古に挑んできた“ヒール”を履く作品が、舞姫の出演5作品の上演順ではトップバッターでしたが、これをどうにか無事に成し遂げたことで、緊張の糸が多少緩んだのも影響したのかもしれません。予測もしなかった場面で“魔物”の襲撃を喰らいました。勿論、先生達からは日頃から、不調については「隠すな!告げろ!」と言われています。ただ、なんてったって上演中。先生達はみんな、縦横無尽に忙しく奔走しています。小心者の舞姫には、とても不調を申告できるような状況ではなく、先生達の気苦労を増やしたくない気持ちもあって、結局そのまま墓まで持って行く覚悟で、左脚の負傷を告げることなく終演まで駆け抜けました。(>_<)

その後は幸い、どうもならんほどの耐え難い激痛もどうにか鎮まって、舞台を最後まで無事に務めることができたけど、また再び痛みに襲われて舞台上で動けなくなったら、どーしよう(汗)…という恐怖心は終演まで憑いて回りました(汗)。後にも先にも、こんな怖い思いをして舞台に立ったのは、初めてだったと思う。左脚が攣った瞬間、真っ先に脳裏をかすめたのは、フィギュアスケートGPシリーズ中国杯での羽生結弦選手&ハン・ヤン選手の衝突事故(手頃な報道ページ探しました。→「羽生の衝突事故、連盟の対応にスポーツ界からも非難の声:AFPBB News」)。当時、強行出場した二人を「困るのはアンタ達だけではない!」と舞姫はTwitterで散々責めた(当時の舞姫の発言は、こちら)。

けど、たとえ本番当日の負傷でも、目の前にある舞台はどんなことをしてでも成し遂げたいと思って当然。強行出場した彼等の行為を肯定するわけでは決してないけど、きょう負傷後も舞台に立ち続けた舞姫は“同罪者”なので(まして小心者の舞姫は、己の負傷を先生達に告げる“勇気”がなく、終演まで隠し通してしまった…汗)、彼等を責める権利を有さない。痛む脚で演技を続けながら、心から悔やんだ。結弦くん&ハン・ヤンくん、ごめんね…。確かに、舞台人は“空想科学の世界の住人”なので、出演者の不調の有無など観客の知ったことではないですし、己の不調を“免罪符”にはできません。いかなる状況であっても、いちど“板の上”に乗ったら真剣勝負を挑むことが“舞台人”の義務です。けど、あのとき不調を隠して舞台に立ち続けた舞姫が犯した行為は、“武勇伝”でもなんでもない。それを、忘れてはならない。

思い当たる節は、ありました。ホールは1階。楽屋は3階。もともと某大学が所有するこの劇場施設は、学生さん達の授業などにも使われています。また、会議室やギャラリーなどレンタルスペースとして一般にも広く貸し出されれており、施設のエレベータは発表会へお越し頂く観客のみなさんは勿論、学生さん達や一般の利用客も頻繁に出入りするため、我々出演者は使うことができません。このため、我々出演者はエレベータの使用を避けて、人目に触れにくい位置にある階段のみを利用。舞台活動の中枢を担うレギュラークラスは出演作品数も多く、前日&当日の2日間でこの階段を何度も往復。当然、下肢に掛かる負担は重くなります。

しかも、ステージパフォーマンスを上演することを前提には作られていない舞台(たぶん、講演会とかプレゼンとか、そういう用途?)のクッション性に欠ける硬い床は、身体への負担も重く、疲労を更に倍増させます。そして、舞姫の楽屋は座敷状態の大部屋楽屋だったため、椅子がない環境で長時間過ごさなければならなかったことも、いま思えば下肢への負担を更に重くするひとつの要因だったかもしれません。

無論、初めて使う施設ではなかったです。昨年一昨年も、発表会はこの劇場施設だったし、過去の経験上、階段を何度も往復する羽目になることは事前に判っていた筈なので、やっぱり舞姫の詰めが甘かったんです。たとえ劇場入りの日の直前まで、どんなにしっかり“ピーキング”に努めても、劇場に入ってから崩れてしまったのでは、これまで稽古で積み上げてきた努力も、すべて水泡と化してしまいます。階段の昇降を何度も繰り返してホール〜楽屋間を往復しなくてはならないことや、舞台の床が硬く身体への負担が大きいことなども考慮して、劇場入り以降のコンディショニング対策を、もっと入念に組み立てるべきでした(汗)。

来年の発表会も、同じ劇場施設を使うことが既に決まっています。今回の舞姫の負傷は、股関節にハンディを持つ舞姫だけに限らず、3階の楽屋を利用する出演者全員に起こりうる危険性を孕むと思います。たとえ身体能力に優れた若いチームメイト達であっても、コンディショニングが充分でなければ、突発的な負傷を導く可能性だってありますし、ウチのスタジオでは劇場入りしたら舞台以外の場所でダンス用のシューズを履いて歩くことを禁じているので(ゴミや埃、清掃剤などをシューズに付着させて舞台上に持ち込んでしまうことで、舞台の床に悪影響を及ぼす危険性があるため)、着脱が容易なスリッパやルームシューズ等で階段を急いで昇降すれば、踏み外して怪我をする危険性だって考えられるでしょう。機会があれば他のチームメイト達にも、多くの危険が潜む階段への注意喚起を促すとともに、劇場入り以降のコンディショニングの重要性など伝えたいと思います。

終演後は、お楽しみの“打ち上げ”へ。アマチュアの舞台の場合は、本番翌日は平日なことが多く、学生組は学校があり、社会人組は職場で仕事を控えているという状況で、終演後のヨレヨレに疲れた身体で打ち上げというのは体力的にもきつい事情もあって、近年ウチのスタジオでは催していなかったのですが、幸いにも今年は本番翌日も祝日ということで、久し振りに打ち上げが催されることになりました。ただ、攣った脚で舞台に立ち続けてしまったこともあって、さすがに疲労困憊。たぶん、この状態なら少し飲んだだけでも一気に酔いが回って撃沈するな〜…とは予測したのですが、二次会の途中で予測通り寝落ちしました(笑)。けど、久し振りの打ち上げで先生達&チームメイト達と一緒に楽しい時間を過ごしました。大荷物を抱えて、ようやく帰宅したのは明け方でした。(^^;)

一次会の終盤に差し掛かった頃、ウチのスタジオの宴会では恒例の“一人一言コーナー”の時間が設けられ、打ち上げの参加者が順番に一人ずつ、今年の発表会に出演してみての感想や、今後の抱負など、みんなの前で公表しました。舞姫に順番が巡ってきて、「今年の発表会は“40代最後の舞台”だったけど、過剰に身構えたり気負ったりせず、まずは“楽しむ”ことを重視したい…その目的だけは達成できたと思っています。来年、自分はかねてからの“夢”であり“目標”でもあった“50歳シーズン”をレギュラークラスで迎えます。不器用で小心者の自分だけど、これからもよろしくお願いします。m(__)m」…と、まぁ、そんな内容を話しました。“今季最終戦”も無事に終わって、これから迎える“シーズン・オフ”。待望の“50歳シーズン”を充実できるよう、しっかり準備したいと思います。♪

 例によって、“夜逃げ”の如くの大荷物。♪  発表会の公演パンフ背面に毎年必ず掲載される文章。

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★14年11月22日(土)
 思い入れの深い作品の数々。♪

本番前日。きょうから、舞姫も先生達&チームメイト達と一緒に劇場入りです。目的地は、「PORTOホール」。キャパ400人そこそこの小劇場ですが、なにより中央区内で地下鉄駅からも徒歩圏内という交通の便の良さが魅力。ここへ上演の場を移して、3度目のスタジオ発表会を迎えました。ちなみに舞姫が出演するのは、8月の某公演(当時の「思い出ドキュメント」は、こちら)にて上演済みの本編作の再演、昨年の発表会(当時の「思い出ドキュメント」は、こちら)でも好評を博した「おとなEX」(18歳以上の有志が集う合同チーム作品。所属クラスの垣根を越えた、発表会ならではのコラボ企画です)、この2作品にレギュラー新作3作品を加えた計5作品。今年も、バラエティに富んだラインナップとなりました。♪

レギュラークラスの新作も、今年は舞姫にとって思い入れの深い作品が揃いました。まず、某先生が振付を手掛けるのは、“ヒール”を履いて踊る作品。舞姫自身、ヒールで舞台に立つのは3年前の某公演(当時の「思い出ドキュメント」は、こちら)以来久し振りだったのですが、下肢に障害を持つ者にとって、ヒールはリスクの高いシューズ。舞姫と同じ股関節疾患を持つ同病者さん達のなかにも、医師からヒールを履くことを禁じられて泣く泣く手放した人達がたくさんいます。“ヒール”は、女の子の特権。これを履いて踊る作品に舞姫が出演することは、この疾患のために“やりたいこと”“好きなこと”を諦めざるを得なかった同病者さん達の“夢”“希望”“怨念”も、すべてこの股関節に詰め込んで舞台に立つことを意味するのだと舞姫は解釈しています。だから、その“覚悟”を作って稽古に挑んできました。

E先生が振付を手掛けるのは、“猫”をテーマにした作品。猫を感じさせる動作が、作品の要所要所に数多く取り込まれています。しなやかに歩き、気持ち良さそうに伸びをして、ごろんごろん。そして、「しゃーっ!」と威嚇して猫パンチ!…思い起こせば、昨年3月に天国へと旅立った愛猫も、元気だった頃はよくこんな仕草をしていました。懐かしい。愛猫と一緒に過ごした18年間の楽しかった日々を思い出し、稽古のたびに瞳を潤ませたことを記憶しています。生前の愛猫が、まさに“お手本”でした。頭上に“猫耳”を装着して、“尻尾”付きの衣装を着れば、天国の愛猫の“魂”が舞姫の身体に宿ります。いたずら坊主だった愛猫の元気だった頃の姿を思い浮かべながら、稽古に挑んできました。

そして、H先生が振付を手掛けるのは、ちょっとコンテンポラリーテイストの入った、独創的な世界観に満ちた作品。ちなみに、プロットは“パンドラの箱”(ギリシャ神話に登場する災厄のアイテム。「決して開けてはならないもの」の例えとして使われる)と聞いています。衣装は、慣れないロング丈スカートで、寝技&床技などで引っ掛けたり踏んづけたりして動作を妨げる場合もあるので、細心の注意が必要。この発表会の稽古が始まって間もない当時から現在に至るまで、振付担当のH先生からも、スタジオ代表者T先生からも、舞姫&チームメイト達は「踊るな!」と指示され続け、定められた“振付”のみに縛られない自由な演技や表現を活かした作品にすることを、チーム一丸となって目指してきました。

シューズ(今年は、ヒール&スニーカー&スキンシューズの3種)に舞台メイク用具に5作品分の衣装…例によって尋常でない大荷物を抱えて楽屋入りすると、まずは自分の場所を確保して荷物を整理。ちなみに、舞姫の楽屋は劇場施設の3階にある女性出演者用の大部屋楽屋。思い起こせば、2年前の発表会(当時の「思い出ドキュメント」は、こちら)も、この楽屋でした。広々使えて快適なのは良いのですが、唯一の難点は、ちょっと床が冷たいこと。過去の記憶を教訓に、フリースケットやニットパンツ・レッグウォーマーなど、いろいろと防寒対策グッズを用意周到に持参したのは、正解でした。♪

きょうは、場当たり・フィナーレの稽古・集合写真の撮影などを経て、ゲネプロ(ゲネラールプローベ“Generalprobe”の略。本番と同じ舞台を使用し、照明・音響・舞台進行など本番と同様にし、出演者も本番と同じ衣装を着用し舞台メイクを施し、客席に観客がいるものと想定し、すべて本番とまったく同じ条件で通し稽古を行うこと)が行われる予定。ハードな一日になること必須ですが、気合いで乗り切らなくてはなりません。厄介なことに、この楽屋には“モニター”が設置されておらず、舞台の進行状況も掴みにくくて不便なのですが(汗)、壁に貼られているスケジュール表など確認しながら、常に余裕を持って行動することも必要です。

そんなわけで、スケジュールぱっつんぱっつん状態のハードな前日も、どうにか終了…orz 例によって、きょうから楽屋に荷物を置いたままでも大丈夫とのことだったので、衣装やシューズなどはそのまま楽屋に置かせて頂き、財布や携帯電話など必要最低限のブツのみ持って帰宅の途に。諸事情あって今年はレギュラー3作品の“場当たり”ができなかったことも影響して、ゲネプロでは若干の不安を残しましたが(汗)、きょうの反省点や問題点などふまえて、あしたの本番では精一杯を尽くしたいと思います。

 愛用のヒール。“夢”も“希望”も“怨念”も!  “猫耳”&“尻尾”♪

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