思い出ドキュメント … 当時の「お気楽日記」より転載および加筆修正
塚田ダンス・ワークスタジオ発表会 TSUKADA STYLE☆ @2013年11月17日(日)



★13年11月17日(日) 不徳の致すところで…。(^^;)

スタジオ発表会、本番当日の朝を迎えました。例によって、大胆にも自宅で舞台メイクを済ませて、サングラス&マスクで顔を覆うという如何わしい挙動不審者の如くの井出達で出掛けた舞姫でしたが、マスクをかけたのは、なにも派手な舞台メイクを隠すだけの目的では、なかったんです。今更ながらのカミングアウトで恐縮ですが、ぢつはちょっと風邪気味でした(爆)。

ちなみに、劇場入り前夜に繰り上げ対策でリハビリ通院に訪ねた時点では、特に不調はありませんでした。…というか、ここ最近では自宅リハビリにも工夫を凝らしてきた成果もあり、むしろ整形外科的な体調はまずまず良好で、不器用でコンディショニングが下手クソな舞姫にしては珍しく、今年は心身ともに納得できるベストな状態で発表会の本番を迎えることができそうな感じだったので、自分的にも安心していたところでした。確かに、この時点で身体がだるかったり喉が痛かったり等の自覚症状も多少はあったのですが、本番目前だし少し疲れてるのかな?程度にしか、そのときは思わなくて、帰宅後に劇場入りの準備を済ませると、市販の鎮痛剤を飲んで就寝した次第でした。

風邪をひいたことに気付いたのは、一夜明けて劇場入りの日の朝になってから。決して睡眠時間は不足していない筈なのに、抜けない疲労感。そして、昨夜から一向に鎮まらない頭痛&喉痛。これは怪しいゾ!…と思い立って体温計を脇の下に挟んで測ると、ちょっと微熱がありました。げっ!勿論、体調を崩さないよう、普段から職場でも自宅でもスタジオでも暖かい服装を心掛け、うがい&手洗いもマメにするよう努めてきた筈でした。なのに、よりによって劇場入りの日に発熱するなんて、勘弁してくれ〜(泣)。金曜日のリハビリ通院の時点で風邪の初期症状と気付いていたら、整形外科ついでに内科へも立ち寄ったのに…と思いましたが、悔やんだところで後の祭りなので、致し方なく重たい身体で大荷物を抱えて劇場へと向かったわけでした。(>_<)

幸い、きのう一日どうにか無難に過ごせたことは前記事にて綴った通りですが、さすがに“ゲネプロ”(ゲネラルプローベ“Generalprobe”の略。本番と同じ舞台を使用し、照明・音響・舞台進行など本番と同様にし、出演者も本番と同じ衣装を着用し舞台メイクを施し、客席に観客がいるものと想定し、すべて本番とまったく同じ条件で通し稽古を行うこと)終わって楽屋に戻ると疲労困憊だったので、「あしたの本番、こんなんで本当に大丈夫かよ?おぇ?」…と思うと、一抹の不安は残りました。ただ、舞台人は“空想科学の世界の住人”なので、出演者の不調の有無なんぞ観客の知ったことではないですし、己の体調不良を“免罪符”にはできません。いかなる状況であっても、いちど“板の上”に乗ったら真剣勝負を挑むことが、観客に対する礼儀でもあります。

そんなわけで、昨夜はゲネプロを終えると、ドラッグストアに立ち寄って市販の総合感冒薬を買って帰宅。本番直前に体調を崩すなどと不徳の致すところでしたが(汗)、幸い食欲だけは相変わらず旺盛だったので、今朝もしっかり朝食を摂って出掛けました。「お願い!気持ちよく舞台に立たせて!」…昨夜から神様に祈り続けたのが通じたのか、楽屋入りして体温を測ると、きのうよりは下がって平熱に近づき、だいぶ身体も軽くなってきました。これで、先生達やチームメイト達にも迷惑を掛けることなく、どうにか舞台を務めることができそうです。やれやれ…。ε=(´◇`*)

開場前、レギュラークラスのみ舞台上に集まって、フィナーレの練習が行われました。ぢつは、舞姫的にも最も不安題材だったのがこのフィナーレで、なにせ段取りが決まったのが1週間前に行われた“総見”以降のことで、この場に及んで未だ消化不良気味だったわけですね(汗)。きのうのゲネプロでも、すっかりあたふたしてしまい、スタジオ代表者T先生からも「フィナーレをナメるな!(#゚Д゚)ゴルァ!!」と一喝されてしまいました。きょうは本番。みっともない姿を観客のみなさんにお見せするわけにはいかないので、しっかり段取りを確認。何度か練習して、ようやく形になってきたところで、そろそろ開場の時刻も近付いてきたので、楽屋へと戻ることに。

やがて開演の時刻を迎え、舞姫は先生達&チームメイト達と一緒に舞台に立ちました。幸い、いちど幕が上がってしまうと舞姫の脳内スイッチも滞りなく切り替わってエンジンもスムースに起動し、風邪気味だったことなど忘れてしまうほど、身体は心地よく動いてくれました。昼の部&夕方の部ともに夢中で駆け抜けて、瞬く間に過ぎ去った感じでしたが、とにかく無事に成し遂げることができてホッとしました。今年も、楽しく充実した発表会でした。不器用で至らない舞姫を支えてくれた先生達&チームメイト達に、心から感謝します。ただ、総合感冒薬で散らせる程度の症状だったものの、風邪に見舞われてしまったことは、大いに反省した次第です。体調管理は、舞台人の義務。次の機会には、ベストコンディションで舞台に立ちたいと思います。♪


★13年11月16日(土) 一発かますぞ!風神の術!

本番前日。きょうから、舞姫も先生達&チームメイト達と一緒に劇場入りです。これに先駆け、おととい木曜日には御用達の理髪店にて本番前恒例の“レディースシェービング”(これをすると、メイクのノリが格段に良くなります♪)をして頂き、そして普段は土曜日に行くことの多い隔週末恒例の股関節の持病のリハビリ通院も、舞台出演時の繰り上げ対策にてきのう金曜日に済ませ、準備万端。劇場入りの日に夜逃げの如くの大荷物で出掛けなければならないのは毎度のことですが、今年は5作品分の衣装に加え、シューズも3種類(ジャズシューズ&スニーカー&スキンシューズ)使うので、例年にも増して荷物も若干多くて大変(汗)。ただ、幸いにして目的地は昨年(「思い出ドキュメント」は、こちら)と同じ、交通の便の良い某小劇場。中央区内で地下鉄駅からも近い施設というのは、やはり有り難いです。♪

ちなみに、今年の発表会で舞姫が出演するのは、レギュラークラス新作2作品+「おとなEX」+某公演(「思い出ドキュメント」は、こちら)2作品=合計5作品。ここ数年4作品が定着していたレギュラー新作は半分の2作品となりましたが、そのぶん去る夏の某公演にて上演済みだった2作品を発表会でも再演することになり、さらに今年は新しい試みでもある「おとなEX」(18歳以上の有志が集まって結成された合同チーム。所属クラスの垣根を越えた、発表会ならではのコラボ企画です)へも参加させて頂くことになり、舞姫的にもなかなか多彩なラインナップとなりました。♪

劇場施設に到着すると、まずは楽屋へ。今年の舞姫の楽屋は、レギュラークラス&バラードクラスの相部屋。昨年は、ちょっと楽屋が寒くて床も冷たかったことを記憶していましたが、幸い今年は暖かい楽屋が割り当てられました。昨年の女性大人出演者全員共用の大部屋楽屋よりは遥かに狭いですが、大きな鏡台も備わっていて、なかなかキレイな楽屋なので、快適に過ごせそうです。床もパンチカーペット敷きなので、ウォームアップの際も身体を冷やさずに済みそう。適当な場所を確保すると、巨大バッグから諸々のブツを出して整理。昨年の記憶もあって、ニットパンツやらレッグウォーマーなど、モコモコ系の防寒対策グッズをいろいろと持参したのですが、今年は要らなさそうなので持ち帰ることに。

そうこうするうちに、“場当たり”(作品中の場面転換に伴う立ち位置や移動経路・出捌けの袖幕などを確認する交通整理のようなもので、ダンスの舞台作品には欠かせない重要な作業)が始まる時刻が近付いてきたので、とりあえず舞台へと向かうことに。ちなみに、我々出演者が楽屋〜ホール間の移動に使うのは、舞台裏手に直結する階段1ヶ所のみ。舞台人は“空想科学の世界の住人”なので、いちど劇場入りしたら舞台以外の場で一般の人達に姿を見られることは“ご法度”。施設内の他の階段やエレベータは、舞台関係者以外の人達も使うので、我々出演者は使うことができません。きょう&あしたの2日間、楽屋のある3階とホールのある1階との間を、この階段のみを使って頻繁に往復しなければならないのは体力的にも少々きついですが(汗)、まぁ致し方ありません。

場当たりを終えると、フィナーレの稽古&集合写真の撮影を経て、“ゲネプロ”が行われることに。舞姫も、一旦楽屋へ戻ると、5作品分の衣装を上演順に並べて準備。なお、今年は作品上演順の都合上、出番と出番との間が詰まっているところが1ヶ所だけあって、楽屋へ戻って着替える時間的な余裕がなかったので、舞台裏手に設置されるパーテーションを久し振りに使わせて頂いたのですが、どの衣装やシューズを持って、どれくらいのタイミングでパーテーション入りすればいいか等の段取りや、狭いパーテーション内での早着替えの要領なども、このゲネプロにて確認。

ちなみに、もともと某大学が所有する施設であるこの小劇場は、あいにく演劇やダンス等のステージパフォーマンスを上演することを前提には作られていないそうで(たぶん、講演会とかプレゼンとか、そういう用途?)、舞台もクッション性に欠ける硬い床なので、関節への負担も重くて妙に疲れるんですね(汗)。とりあえず、きょうのゲネプロは大きなアクシデントに見舞われることもなく無難にこなすことができましたが、ゲネプロを終えて楽屋に戻ったときには、さすがにクタクタ状態(汗)。けど、あしたはもっと大変な一日になります。勿論、細かい反省点や問題点もいろいろありましたが、あとはあしたの本番で精一杯を尽くして“思いの丈”のすべてをぶつけるだけです。

例によって、きょうから楽屋に荷物を置いたままでOKとのことだったので、衣装やシューズなどは置かせて頂き、財布や携帯電話など必要最低限のブツのみ持って帰宅の途に。あしたは、いよいよ本番。一発かましてきます。風神の術!(*゚◇゚)ノ ビュゥゥゥゥ ξξξξξξξξξ彡


★14年1月10日(金) 「客席を見据えて踊る」ことに挑んで、新たに開けた視界。(14'3'2追加転載)

『ぢつは、小心者の私は「客席を見据えて踊る」ことが大の苦手で(汗)、このため過去の舞台のDVDを観ると、視線が定まらず何処を見てるんだか判らない顔をして踊っている場面が多々あったりします。そこで、今年の発表会では、本番中に振付を多少間違えても、あるいは前後不覚に陥ってハラホロヒレハレ状態に陥っても構わないので、とにかく客席を見据えて踊ることを心掛けました。先達てDVD試写会が催された際、いい面構えをして踊っている場面も幾つか発見したので(笑)、一応その目的は果たせたと思っています。まだ修行の足りない未熟者です。次の機会に向けて、更に努力したいと思います。♪』

唐突に“決意表明”の如くの文面で始まりましたが、舞姫が通うジャズダンススタジオでは、毎年恒例の発表会が無事終了して以降しばらくの間、フロアの片隅に簡易掲示板が設置され、生徒達から募った声が貼り出されます。おおよそA6程度の大きさの紙に、発表会に出演した時の感想とか、今後の抱負とか、各自いろいろ書いて自由に掲示板に貼るわけです。上記は、舞姫が昨年の発表会終了後に書いて貼った文言を、そのまま転載したものです。若いチームメイト達やジュニアクラスの子供達のなかには、さまざまな色のペンを使って鮮やかに彩ったり、可愛いイラストなどを描いて添える者も多いですが、不器用な舞姫はそういうことはできないので、文字を平坦にズラズラ並べてまとめた次第でした。(^^;)

舞姫は、メンタルめちゃくちゃ弱い“小心者”です。ダンスを始めて23年。無論、これまで数多くの舞台に出演する機会に恵まれてきました。にもかかわらず、未だ舞台に立つときは、心臓が口から飛び出るんぢゃないかと思うほど緊張します。どんなに場数を踏もうとも、このメンタルの弱さだけは、どうしても克服できません。(>_<)

プロorアマチュアを問わず、いちど板の上に乗ったら、真剣勝負を挑むのが舞台人の義務です。勿論、舞姫も舞台に立つ機会を迎えるたびに、稽古が始まってから本番を無事に終えるに至るまで、自身の可能な限りを尽くして取り組んできました。そのことに偽りはありません。ただ、これまでの舞姫は、舞台に立っている本番中も、脳内に描かれているのは、通い慣れた“スタジオのフロア”だったんだと思います。そう、小心者の舞姫が、緊張を最小限に抑えて、自身の持つ能力を本番の舞台で最大限に活かすために使ってしまった“禁じ手”が、本番の舞台上で己の脳内に“仮想空間”を作ってしまうことだったんです。

本番中に客席を見据えれば、自身にかけたこの“魔法”はおのずと解けて、いま自分が舞台に立っていることを自覚せざるを得ない状況に追い込まれます。過去の舞台のDVDを観ると、視線が定まらず何処を見てるんだか判らない顔をして踊っている場面が多々あったりするのは、おそらくこのためでしょう。客席から視線を背けることで、自分の持つ能力を効果的に引き出すことができる“スタジオのフロア”という仮想空間を、本番中も懸命に維持していたのだと思います。ある種の“現実逃避”です。ただ無論、これは劇場に足を運んでくださった観客のみなさんに対しても、物凄く失礼な行為であることは、言うまでもありません。

勿論、このままではいけないと思い続けてきました。けど…この状況を打破しようと試みても…やっぱり小心者の舞姫にはできなかった(汗)。そして、舞台を無事に終えてDVDが届くたびに、視線が定まらず何処を見てるんだか判らない顔をして踊っている己の姿を、映像はしっかり捕えていました。ここまでくると、さすがにDVDを観るたびに自分も不快な気分になります。そこで、昨年の発表会では発想を転換して、本番中に振付を多少間違えても、あるいは前後不覚に陥ってハラホロヒレハレ状態に陥っても構わないので、とにかく客席を見据えて踊ることを心掛けみました。無論、本番中に振付を間違えたり前後不覚に陥ったりなどと、本来であれば言語道断ですが(汗)、それでも「客席を見据えて踊る」ことのほうを優先し、舞台に立つ己をリアルの世界で自覚すべきと舞姫は判断したわけです。

かくして、「客席を見据えて踊る」ことに挑む決意をして迎えた昨年の発表会ですが、いざ本番を迎えてみると、これまでの“呪縛”から解かれた如く、殊の外リラックスした気持ちで“舞台に立つ”という行為を楽しむことができました。これは、自分でも意外でした。最も心配だったのは、生粋の小心者の舞姫が、“舞台に立つ己をリアルの世界で自覚”してしまうことに、どれだけ耐えうるのか?…ということでしたが、これも幸い自分が危惧したほどではなかったです。…と言うか、むしろ新鮮な気持ちで舞台を務めることができました。ダンス歴23年にして、新たに開けた視界でした。勿論、まだまだ修業の足りない未熟者です。次の機会には、もっと納得のいくパフォーマンスができるよう、更に努力を続けたいと思います。♪





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