思い出ドキュメント … 当時の「お気楽日記」より転載および加筆修正
T-WORK スタジオ・パフォーマンス vol.3 @2012年4月22日(日)


★12年4月22日(日) その“判決”や如何に?!

本番の日を迎えました。全体的な流れについては、昨年(「思い出ドキュメント」は、こちら)&一昨年(「思い出ドキュメント」は、こちら)とほぼ同じなので、細かい段取り的な話は省いて要点だけ整理して綴っていきたいと思います。(^^;)

舞姫が出演するのは、レギュラークラス全員参加3作品(うち1作品が舞姫の振付作品)に少人数作品(レギュラークラスを“ヤングチーム”“中間チーム”“アダルトチーム”に3分割。舞姫は“アダルトチーム”での出演)を加えた計4作品。プログラム的には3部構成で、全員参加3作品&少人数3作品が、各部にそれぞれ1作品ずつ配分されることとなり、この振り分けについては事前に発表されましたが(ちなみに、舞姫作品は第3部)、それぞれの部内における“上演順”については、例によって本番当日その場で“くじ引き”にて決定。

やがて開演の時刻となり、まずは第1部&第2部の上演順を決める“くじ引き”を行うことに。これでK先生振付の“アダルトチーム”作品が第1部の最初に決まり、舞姫の出演作は3年連続でトップバッターを務める羽目に(汗)。ちなみに、難易度の高い技法が多く取り込まれ七転八倒しながら稽古を続けてきた某チームメイト振付の全員参加作品は、第1部の3番目に。もうひとりの某チームメイト振付による美しい癒し系の全員参加作品は、第2部ラストに決まりました。

第1部トップとなった“アダルトチーム”作品については、稽古の段階から好評を頂いていたのもあって、舞姫自身も本当に楽しんで踊ることができました。また、全員参加作品の他の2作品についても、振付を手掛けたチームメイトの“振付者”としてのスキルも充実していて、作品の演出構成的にも優れていたのもあって、舞姫も本番では気持ち良く自分の役目を務めることができました。勿論、不器用で要領を得ない舞姫なので、振付者さん達には稽古でもずっと迷惑を掛け続けてきたし、本番でも至らないところが多くあったと思います(汗)。未熟者の舞姫は、他の振付者さん達の“魔法の武器”になり得たのだろうか?…疑問は残ります。ただ、振付を手掛けた彼女達の“思いの丈”がいっぱい詰まった素敵な作品に“出演者”として参加できたことを、舞姫は心から幸せに思います。♪

その後も和やかな雰囲気のなか、舞台は滞りなく進められ、舞姫も普段はじっくり観る機会の少ない他クラス作品を興味深く鑑賞しながら時間を過ごしました。第2部まで終えた時点で日没も過ぎたので、ジュニアクラスで小学生以下の子供達はここまでで解散。順次、帰っていく子供達を見送って、例年通り第3部からは“オトナの時間”に(笑)。まずは、上演順を決める“くじ引き”を行うことになり、舞姫もチームを代表して舞台へ。この結果、舞姫の振付作品は第3部5作品中の4番目に決定。うん、なかなかいい順番が取れた。( ̄ー ̄)ニヤリ そして、ついに舞姫作品の上演のときを迎える。司会を務める某チームメイトが「ライバルは、昨日の自分!」という舞姫作品のプロットを読み上げると、振付者である舞姫が自らオーディオ機器に音源のCD-Rをセットし、「行きます!よろしくお願いします!」と気合いを入れて、いざ出陣!

幸い、鬼門だった移動も本番ではどうにか無難にこなすことができ、舞姫も“出演者”としての役目を楽しんで務めることができました。稽古の終盤に入って以降チームメイト達から頻繁に感じた“不安”のオーラも、本番中は感じることがなかったので、たぶんみんなも気持ち良く役目を務めてくれたんだと思います。稽古から本番直前に至るまで、あんなに試行錯誤を繰り返し続けた舞姫の振付作品だけど、自分的にも本番が最も納得できるパフォーマンスだった。なんだか“パーソナルベスト”を更新したような気持ちでした。最後のポーズを終えた瞬間、客席から響いた拍手は、感動的。これまで数え切れないほど舞台に立って、たくさん拍手も頂いてきたけど、きょうの拍手は特別。きっと、生涯忘れられない。♪

終演後は、客席のパイプ椅子や座布団代わりに床に敷き詰めたストレッチマット等をみんなで片付け、今年も“スタパフォ”は無事に幕を閉じることに。思い起こせば、不器用で小心者の舞姫を、信頼するチームメイト達はいつも適切にサポートし続けてくれた。特に、稽古も終盤に差し掛かると苦手な列構成に行き詰って幾度となく凹んだけど、みんなの支えがなかったら、きっと乗り越えられなかったと思う。未熟者の舞姫が犯した“重罪”は、はたして許されたのか?8年前の振付デヴュー時に果たせなかった“忘れ物”は、掴むことができたのか?…あいにく、舞姫にその“判決”を知る術はない。けど、本番は…めちゃくちゃ楽しかった!舞姫のために一生懸命がんばってくれた先生達&チームメイト達に、心から感謝したいと思います。みんな、ありがとう!


★12年4月21日(土) 決して許されることのない“重罪”。

それは昨年末、春の恒例行事として定着した“スタジオ・パフォーマンス”レギュラークラス上演作の“振付者”の募集が呼び掛けられたときのこと。すべては、ここから始まった。不器用で至らない舞姫だけど、意を決して振付者に名乗りをあげた。そして年明け、振付者として正式に決まった旨を先生達から告げられた舞姫は、'04年の発表会以来8年振りとなる“振付”に挑戦することになった。

ただ、自分の意志で立候補はしたものの、正式決定の時点で舞姫の脳内には“構想”がまったくなく、テーマもプロットも何も考えていなかった(汗)。さて、どんな音楽を使って、どんな作品を創ろう?とにかく、稽古が始まる1月末までには、準備を整えなくてはならない。…策を練り始めた舞姫だったけど、「スニーカーを履いて踊る作品」「なるべく分割構成には頼らない“全員稼働型”の作品」そして「8年前の振付デヴュー作とは、まったく系色の異なる作品」を創ってみたかった…というのは常に頭のなかにあった。

選んだ楽曲は、懐かしいSEGA SATURNゲームソフト『NiGHTS into Dreams』サウンドトラックより、「NiGHTS And Reala」「Growing Wings」(←ともにYouTubeより)。舞姫の大好きなこの2曲を、メドレーでつなげて使用することに。なお、「NiGHTS And Reala」については、当初は初作のサントラに収録されているもの(←YouTubeより)を使うつもりでいたのですが、たまたまネットで存在を知った続編『NIghts Journey of Dreams』のサントラに収録されているリメイク版のほうがアレンジ的にカッコ良かったのもあり、結局そっちを使うことにしました。使用楽曲が決まって以降は、構想がまとまるのは早かった。テーマは“ライバル”。ちなみに、舞姫にとってのライバルとは、“昨日の自分”。かくして、「昨日の“自分”に勝つ!」ことをプロットに、舞姫の振付作品は起動した。

8年前の振付デヴュー時(当時の「舞踊日和」は、こちら)と同様、今回も舞姫は優秀な人材に恵まれた。さすが舞台活動の中枢メンバーが集うレギュラークラスだけあって、不器用で至らない舞姫の要領を得ない説明も、信頼するチームメイト達は瞬時に理解してくれて、舞姫が“夢”に思い描く“構想”の数々を、次々と“現実”の形にして見せてくれた。それはまるで、たとえ“使い手”が不器用であっても、どんなに強靭な魔物をも確実に粉砕してくれる“魔法の武器”の如くだった。振付者は無力。どんなに一人で頑張ったところで、何もできない。みんなの協力が、舞姫の作品を築いてくれる。

信頼する優秀なチームメイト達の惜しみない協力もあり、舞姫作品の稽古は順調に進み、3月末までには振付&構成をすべて渡し終えるに至った。本番まで、残り3週間。あとは、微調整的な作業も含めて、じっくり復習するのみ。けど現実には、そうは問屋が卸さなかった。難易度の高い“列”フォーメーションを多く取り込んでしまったことで、その後の稽古は難航。思い起こせば“踊り手”としての舞姫は、この“列”フォーメーションが大の苦手で、なかなか所定の位置に速やかに着くことができず、いつも振付者さんや共演のチームメイト達に迷惑を掛けた。自身が苦手とする列フォーメーションを、自分の振付作品で多く取り込んでしまうなんて…今更ながらアホだ。(>_<)

振付者本人が、自分の手掛ける振付作品に自身も“出演者”として参加するのは、物凄い大変!ベテランの先生達ですら、毎回苦心しながらこなしている“振付者”&“出演者”の二足草鞋を、振付スキルの浅い舞姫が容易にできる筈がない。“振付者”として稽古を進めることを優先した舞姫自身の“出演者”としての稽古不足も災いし、殊に“踊り手”としての舞姫自身も苦手とする列構成を伴う移動では、本番前の最後の稽古に至るまで苦戦を強いられることとなり、チームメイト達にも随分と迷惑を掛けた。申し訳ない(汗)。幸い、スタジオ代表者T先生の“助け舟”も得ながら、どうにか全体像を整えることのできた舞姫作品だったけど、不安は残った。

自分の“振付者”としての力量不足を痛感する。振付者って本当に大変。責任の重圧に潰れそうになりながら、本番前ぎりぎりまで試行錯誤を繰り返し、本番が無事に済むまで、チームメイト達全員のベストパフォーマンスを願い続ける。舞姫は、チームの先頭に立って指揮采配を振るのには不向きな人間だと、つくづく感じた。頼りない振付者で、ごめんなさい(汗)。8年前の振付デヴュー時と同様に、今回も不器用な舞姫の下手クソな舵さばきで、信頼するチームメイト達を何度も船酔いさせてしまった。本当に申し訳ない(汗)。

ダンスの舞台作品とは、“人間”を使って創る“造形作品”のようなもの。振付者は“造形作家”。こともあろうに、自分の“片割れ”であるチームメイト達を“材料”として使い、造形作品を築く。それは、本来であれば未熟者の舞姫には決して許されることのない“重罪”だったんだと思う。そして、チームメイト達が稽古から本番に至るまでの過程を本当に楽しんでくれて、なおかつ観客のみなさんにも楽しんで観て頂ける作品にできたときに、その“重罪”は初めて許される。“人材”となるチームメイト達の“心”を掴めない振付者に、観客を楽しませるような優れた作品など、できる筈がない。

8年前の振付デヴュー時の舞姫は、その“重罪”の大きさを深く考える余裕もないまま、稽古から本番に至るまで夢中で駆け抜けた。あれから8年の歳月が流れ、再び“振付者”の大役を任された舞姫は、その罪の重みを初めて実感し苛まれ続けた。これが、8年前の舞姫が果たせなかった“忘れ物”だったんだと思う。そして、自らプロットとして掲げた「昨日の“自分”に勝つ!」ことを目標に、ただただ己の“思いの丈”を自分の振付作品に精一杯ぶつけ続けた。それしか、不器用な舞姫にはその“重罪”を償う術がなかった。

「観客の心を動かすのは、小手先だけの“技術”なんかじゃない。お前たちの“気持ち”なんだぞ!」…とは、スタジオ代表者T先生の言葉。あした、遂に本番を迎えます。舞姫は、その“重罪”の酬いを受けるのかもしれません。怖い。どうしようもないほど、怖い。けど、振付者である自分が“弱気”になったら、そこですべては終わってしまう。だから、あしたは“怖い”気持ちに鍵をかけて、スタジオに絶対に持ち込まない。みんなと一緒に楽しむんだ!あしたの本番で、信頼するチームメイト達と一緒に、“思いの丈”のすべてをぶつけてきます!





2012年終了済み公演へ


過去の舞台記録indexへ


「舞台情報」へ戻る