思い出ドキュメント … 当時の「お気楽日記」より転載および加筆修正
2011ジャズダンス・ナウ実行委員会主催 『2011 JAZZ DANCE NOW』 @2011年8月28日(日)


★11年8月28日(日) JOYFUL,JOYFUL!!

本番当日を迎えました。きょうは、朝から予定がいっぱい詰まっています。まず午前中に“ラインダンス”合同作品&“フィナーレ”の舞台稽古が行われ、午後からは全編通してゲネプロ(ゲネラールプローベ“Generalprobe”の略。本番と同じ舞台を使用し、舞台進行・照明・音響など本番と同様にし、出演者も本番と同じ衣装を着用し舞台メイクを施し、客席に観客がいる想定のもと、すべて本番とまったく同じ条件で行われる“通し稽古”のこと)。そして、夕刻からはいよいよ本番の開演という流れ。勿論、この合間を縫って舞台メイクやウォームアップなどもしなければなりません。楽屋も狭くて不自由することも多いですが、お互い譲り合って、滞りなく予定を進ませたいところです。

まずは、舞台メイクから。アイシャドー・チーク・口紅などの“色モノ”コスメはスタジオ側で用意してくださったものを使用するとのことだったので、取り合えず各自でベースメイクから取り掛かることに。舞姫の小さな瞳を大きく変貌させる秘密兵器“つけまつげ”の装着に奮闘していたところ、「舞台に集合してくださ〜い」とスタッフさんが呼びに来る声が聞こえてきたので、“ラインダンス”作品の衣装に着替えてヒールを持ち、まだメイクが途中のままの顔で舞台稽古へ。ここでも要注意な曲者は、やはり舞台後方に組まれた“階段”の装置。きのうの“本編作”の舞台稽古の際も、かなり怖かったことを記憶していますが、ラインダンス作品では無論この階段を“ヒール”で昇り降りしなければならないわけで、大勢のダンサーさん達の間を縫うように移動するときなどは、怖さも倍増です。しかも自分、後ろに落ちたらお陀仏の最上段で踊る場面もあるので、ほんとうに身が縮むような思いです(泣)。勿論、その恐怖感を観客に覚られては絶対になりません。いかなる場合においても“楽しそうに”パフォーマンスを務めるのがお約束です。大階段で華麗なレヴューを展開する『宝塚歌劇団』の役者さん達を、心から尊敬します。(>_<)

ラインダンス合同作品&フィナーレの舞台稽古が終わると、こんどはゲネプロです。楽屋に戻ると、途中だった舞台メイクを完成させ、まずは“本編作”の衣装に着替えて、ふたたび舞台袖へと向かいます。幸い今年は、ウチのスタジオの本編作は休憩を挟んで第二部のトップなので、暗転の闇のなか手探り状態で舞台袖から出て板付き(いたつき:その作品が上演される事前に、既に出演者が舞台上の所定の位置について待機していること)することなく、幕内で落ち着いて準備ができるので、有り難いです。「みんな、飛ばし過ぎるな!本番に使うパワーを残しておけよ!」という代表者T先生の声に送り出されて、板付きの位置へ。ゲネプロは確かに本番と同じ条件で行う通し稽古だけど、むやみに飛ばすだけがゲネプロではない。ここはパワーを温存して、きのうの舞台稽古での問題点や反省点などを思い起こしながら、冷静な演技を心掛けることに。

本編作が終わって楽屋に戻って衣装を着替えて再び舞台袖に舞い戻ると、トリを飾るラインダンス作品からフィナーレまで一気に突き進んで、ゲネプロ終了。もう間もなく本番の開演という状況でしたが、第一部はジュニア作品が中心なので、舞姫を含め大人ダンサー達は、ここでようやくホッと一息。若いチームメイト達のうち数名は、ジュニア“本編作”に出演する子供達を応援しに舞台袖まで出掛けていったけど、舞姫は…楽屋に残った。弾ける笑顔で活き活きと踊るウチのスタジオの子供達の姿を観てしまったら、またきっと舞姫は瞳が潤んで、せっかく完成させた舞台メイクが崩れてしまう。手前味噌だけど、本当に本当に、ウチの子供達は世界一だよ!…だから、本番の舞台も大丈夫、心配いらない。楽屋のモニターでジュニア作品を見守りながら、黙々とウォームアップ。

ジュニア本編作の上演を終えて子供達が楽屋に戻ってくると、我々大人ダンサー達の“本編作”上演時刻は、あっという間にやって来ます。準備を整え、姿見でメイクと衣装を最終確認し、舞台袖へ。第二部の緞帳が上がる直前、「円陣やろう!」…“本編作”の振付&構成を手掛けたK先生の声で舞台中央にチームメイト達全員が集まり、恒例の“円陣”を組んで気合いを入れる。ちなみに舞姫は、この公演が“卵巣腫瘍”手術(回想録は、こちら)を終えて復帰後の初舞台。ふたたび、この円陣の輪の中に戻って来れたことを、本当に嬉しく思った瞬間だった。そして…本番の舞台は、このうえもなく楽しかった。♪

さて、感傷に浸っているヒマなはい。本編作の上演を終えて楽屋に戻ると、すぐにラインダンス作品の準備です。まずは、本編作に影響が出ないよう直前処理と思っていた“髪形”作りから。ちなみに、ラインダンス作品に出演する女性ダンサー達については、「顔に髪がかぶらないような髪形を」という指示だったので、ロングヘアーの人達の大半は“シニヨン”を結っていましたが、ショートカットの舞姫はハードタイプの整髪料で、宝塚の男役さん風の“オールバック”にまとめて、いよいよ本番の舞台へ。舞台稽古やゲネプロのときは怖かった階段にも、この頃にはようやく慣れてきて、おおかた移動も滞りなくできるように。最後のグラン・バットマン(Grand Battement)も、気持ち良く脚を上げることができました。(^^)

舞台を踏むたびに、つくづく思う。舞台は本当に儚い。あんなに稽古を積んできたのに、本番の舞台は一瞬のうちに過ぎ去ってしまう。今年も、秋の発表会での再演がナシになった“本編作”は、もうこれで上演の機会はない。けど、その限られた時間を、心から楽しむことができました。楽屋でも、舞台上でも、楽しそうに過ごす子供達や若いチームメイト達は、舞姫の気持ちまで楽しくさせてくれます。『JOYFUL,JOYFUL!!』 − 本編作のタイトル通り、スタジオでの稽古が始まったときから本番の無事終了に至るまで、本当に楽しく楽しく過ごした今回の舞台でした。♪


★11年8月27日(土) 恐怖への“階段”?!

本番前日。きょうから舞姫も、先生達やチームメイト達と一緒に劇場入りです。衣装や舞台メイク用具など諸々のグッズを詰めた舞台用の巨大バッグを抱え、母に「旅に出ます。長らくお世話になりました。どうか捜さないでください」と告げて自宅を出発(笑)。途中、本番前恒例の“レディースシェービング”をして頂くために、御用達の理髪店に立ち寄ってから、劇場へと向かった次第でありました。

勇み足で出掛けたわけでもなかったのですが、楽屋に到着してみると舞姫が一番乗りでした。きょう&あしたの2日間は、我々レギュラークラスの大人ダンサー達もジュニアクラスの子供ダンサー達も、この狭い楽屋内で一緒に過ごすことになります。楽屋の人口密度が高くならないうちに、ウォームアップに取り掛かることに。床に寝て、持参した小型ストレッチポールをコロコロと転がしながら過ごすうちに、ぽつりぽつりと他のチームメイト達も楽屋へとやって来ました。

きょう行われるのは、“本編作”の舞台稽古。まずは、先発で楽屋を出るジュニアの子供達を見送ると、大人ダンサー達も衣装に着替えて、子供達の後を追うように楽屋を出発。総見のときと同様、限られた稽古時間を有効活用するカギは、“場当たり”(ばあたり:作品中の場面転換におけるダンサー各自の立ち位置の始点を決めたり、移動に伴う交通整理などを行うもので、ダンスの舞台作品では欠かせない重要な作業)。これに先駆けて、スタジオでも場当たりの練習を充分に行ったことは勿論ですが、稽古が始まる直前の舞台袖でチームメイト全員が集まり、“本編作”振付のK先生の先導にて場当たりの段取りを再確認。稽古を終えて舞台袖へと戻ってくる他スタジオのダンサーさん達と入れ替わるように舞台上へ出て行くと、技術スタッフさん達に「よろしくお願いしま〜す!」と挨拶し、さっそく稽古開始です。

とにかく、あしたのゲネプロ&本番に備えて、この限られた舞台稽古の時間を無駄なく活用し、少しでも舞台の感覚を掴みたいところです。ちなみに、今回の公演では舞台後方に“階段”の装置が組まれていて、これを使ってパフォーマンスを行う場面も当然あるわけですが、スタジオでは“そこに装置がある”という想定のもとで稽古を続けてきたので、実際に階段が設置された状態で稽古が行われるのは、勿論きょうが初めて。意外と段差が急で幅も狭いので、昇り降りが結構怖いのですが、しかも最上段の後ろには壁も柵も何もなく、誤って足を踏み外して落ちたら一大事になるので(恐)、細心の注意が必要です。あしたのゲネプロ&本番では照明効果も当然入るので、場面によっては視界も悪くなってさらに恐怖感は増すでしょう。本番でコケないよう、祈るばかりです。(-人-)

幸い、きょうの舞台稽古では大きなアクシデントなどもなく、舞姫も取り合えずは無難に役目をこなすことができましたが、やはり舞台上ではスタジオでの稽古では起こらなかったような問題も、多かれ少なかれ発生するものです。勿論、自分的にも課題は残りましたが、あしたのゲネプロ&本番でリベンジです。例によって、きょうから荷物は楽屋に置いたままでも大丈夫とのことだったので、衣装やメイク用具など諸々のブツはそのまま楽屋に置かせて頂き、財布や携帯電話など必要最低限のものだけ持参して、家路へと向かうことに。

劇場から帰宅すると、「あした、これに公演パンフを入れて持って帰ってきて」と、母にクリアファイルを手渡しました。3年前から“実行委員会”で運営する手作り公演となった同公演ですが、例によって印刷費の節約のため、公演パンフも必要最低限の部数しか刷っておらず、出演者全員に行き渡るまでの余裕はないとのこと。昨年&一昨年は、観客として劇場に来てくれたお友達から後日この公演パンフを譲って頂いたのですが、今年は母が観に来てくれるというので、この公演パンフの確保も母にお願いすることに。舞台のチラシが出来上がってスタジオに届いたときなど、折らずにキレイな状態で持ち帰るのには便利なクリアファイルですが、母に渡したのは無論、大切な公演パンフを傷つけずに極力キレイな状態で持ち帰ってもらうための策です。

さて、あしたは朝から予定が詰め詰め状態です。まず午前中に“ラインダンス”合同作品&“フィナーレ”の舞台稽古が行われ、午後からは全編通してゲネプロ。そして、夕刻からはいよいよ本番の開演という流れです。楽屋と舞台との間を何度も往復して、バタバタと時間が過ぎていくと思うけど、あしたも合間を縫って、なるべくウォームアップだけはきちんと心掛けたいと思います。素敵な舞台になることを願って寝ます。おやすみなさい。(-_-)zzz





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