思い出ドキュメント 特別企画!
北海道JAZZ DANCE協会公演 『BORDERLESS 2005 - Dynamics Space』
@2005年11月6日(日) 本番当日ドキュメント


『BORDERLESS 2005 − Dynamics Space』本番の日の朝を迎えました。この日、会場である厚生年金会館に“脱境界の戦士達”が一堂に集結し、所属スタジオの境界を越えた共演が、いよいよ舞台上で繰り広げられます。

じつは舞姫、手負い状態でした。昨日、いよいよ本番に備えて楽屋入りする日の朝、起床した時点で既に自分の身体の異変に気付いてました。事前に言ってしまうと、心配されるかたもいらっしゃるのではと思って、伏せてたんです。すみません。ちなみに金曜日の夜は、既に『お気楽日記』のほうでもネタにしている通り、来週の月曜夜のレッスンが公演明けでお休みになるぶんの振替で、H先生のミドルクラスのレッスンを受けに行きましたが、それほど身体に負担を掛けるような動作は、していなかった筈ですし、その日の夜帰宅して就寝するまでは、取り立てて痛むような箇所はなかったのですが、翌朝起きたら、なぜか右脚の付け根と太腿の部分が痛くなってました。自分でも、あまり身に覚えがなくて、いつの間に痛くしていた…という感じだったのですが、この時点では結構安易に構えてて、普通に歩いているぶんには取り合えず大丈夫だったし、じゅうぶんストレッチの時間を取れば…くらいにしか思ってなかったわけです。

昨日、早めに楽屋入りして念入りにアップしたつもりではいたのですが、それでも場当たり&通し稽古の間は終始痛みがおさまりませんでしたし、昨日の時点ではアクセルジャンプも怖くて飛べませんでした。整体の知識を持つ友達に相談したところ「土壇場で痛めちゃったときは、とにかくなるべく動かさないようにするのがいちばん。むやみにマッサージや整体治療を施しちゃうと、かえって悪くなる可能性も…」という話だったので、彼女のアドバイスに従って、稽古を終えて帰宅したあとは、なるべく動かさないように安静にして、翌朝少しでも痛みがひいていることを祈って、少々不安な一夜を明かしたわけでした。

一夜明けて、昨日ほどの痛みはなくなっていたので多少は安心したのですが、自宅を出て歩き始めたところ、右脚の付け根の部分がまたシクシクと痛み始めました。交通費の節約と運動とを兼ねて、厚生年金会館まで徒歩で行くつもりで、早めに自宅を出たのですが、気付いたときには時間的にも結構あぶない状態になってました。ここで“すたすた早く歩けない”という事態に気付いた舞姫は、腕時計を見てぎょっとして、「いかん、こんなペースでちんたら歩いてたら、会場に着くまでに日が暮れてしまう」と思い、途中で慌ててタクシーを拾いました。遅刻はせずに済みましたが、楽屋入り後すぐにフィナーレの稽古が始まり、「どうせ楽屋に入ったら、すぐ舞台メイクするんだから…」と思ってノーメイクで自宅を出た舞姫は、まるで寝起きのようなぬーぼーとした顔でフィナーレの稽古に参加する羽目に…出演ダンサー達のなかには、既に舞台メイクを済ませてしまった者も多く、そんななかで“すっぴん”顔でのフィナーレの稽古は、少々恥ずかしいものがあったのですが、まぁ致し方ありません。

H先生の推測によると、やはり金曜夜に振替で受けたミドルクラスのレッスンが、まずかったのでは…という話。舞姫自身は、ほんとうに気分転換のつもりでレッスンに参加し、気持ちよく身体を動かしたつもりではいましたが、H先生曰く、振付のなかに脚に負担を掛けそうな箇所があって、H先生自身その振付を考えている最中に危うく脚を痛くしそうになったのだそうです。自分では何の気なく身体を動かしているつもりいても、無意識に負担を掛けていたんでしょう。本来なら負傷した箇所を速攻で冷やすことが、いちばんの治療法なのですが、舞姫の場合は自分でもすぐに気付かずに、いつの間に痛くしていた状態だったので、この方法は既に不可で、冷やしすぎると筋肉を固めてしまうので、かえって逆効果とのこと。本番まで、まめにストレッチをして、なるべく筋肉を固めないように…というH先生のアドバイスでした。それから、終演後の打ち上げでは飲むな、と言われてしまいました。怪我人にアルコールは厳禁だそうです。ちゅん…。(-.-)

H先生からの申し渡しが、もうひとつ。今夜、打ち上げが終わって帰る途中で、薬局でもコンビニでもどこでもいいから立ち寄って、アミノ酸系の粉末サプリメントを買って摂取しなさい…とのこと。え〜ん?舞姫、サプリメントの類は苦手で、滅多に口にしません。おまけに好き嫌いも多いので「それって、変な味しませんか?」とH先生にたずねたところ「そういう問題じゃない!多少変な味でも、我慢しなさい!」と、すっぱり言われてしまいました。まぁ、どうもならん程まずいものではないので大丈夫だから…という話ではありましたが「とにかく、早く治しなさい」とのことでした。すみません。(^^ゞ

ゲネプロを終えた時点で、なんとか普通に踊っても大丈夫かな…みたいな実感は持てたので、多少は安心しました。ただ、痛みを我慢しながら踊っていることで、いい表情が出せなくなってしまうのが嫌だった…ただでさえ仏頂面なのに!今回の作品は舞姫自身も、とても気に入っていて、K先生が懸命に振付構成してくれた素敵な作品なので、笑顔で楽しく役目を果たしたかったのです。無情にも本番の時間は刻々と迫ってきます。ただでさえ冷え性なので、なるべく身体を冷やさないようにストレッチをして、鏡の前でメイクの再確認をし、珍しく目蓋にダブルラインを引いて気合を入れます。そして舞台袖へ向かう直前、チームメイト全員で楽屋に集まって円陣を組み、互いの健闘と無事を祈り合い、開演のときを静かに待ちます。

そして、いよいよ私達のスタジオの作品の上演時間を迎えました。会場に音楽が流れ始め、舞台袖に待機していたチームメイト皆で一斉に舞台上に駆け出して行きます。程なく、舞台上でチームメイトのうちのひとりの声が挙がるのが聞こえ、それに反応するように、他のチームメイト達も舞台上で舞いながら次々と声を発し始めました。出た!これが私達の“ワークスタジオ・マジック”ですよ!別に演出・振付側から声を出しながら踊るように指示を出されていたわけではありませんし、皆で声を出しながら踊ろうと事前に申し合わせたわけでも、なんでもありません。舞台を楽しもうと思う気持ちから、誰ともなく自然に声が出て、連鎖反応を起こすが如く、他のダンサー達も踊りながら次から次へと声を出し始めます。そして、互いに声を出し合いながら踊ることで、舞台を楽しく果たそうとする気持ちを益々高めるわけです。舞姫も声を出しながら、終始楽しんで踊りました。いま、この瞬間、舞台上に自分が立っているという行為そのものが、楽しくて仕方がなかったのです。脚の痛いことなんか、もぉどーだってよくなってました。いいだけ突っ走って、最後のユニゾンで、すぽーん!と背中を反らせて、しっかり満席の観客のみなさんの姿を確認して、気持ちの良いこと、このうえなかったです。♪

作品の上演を無事に終えると、楽屋に戻って皆で互いの健闘を称えあいました。K先生は、とにかく涙が溢れるくらい感激してくれました。その後いちど衣装を脱いで稽古着に着替えると、すっかり安心してしまった舞姫は楽屋の片隅で猫の如く“とぐろ”を巻いて、フィナーレの時間まで、不覚にも爆睡してしまいました。やがてフィナーレの時間が近づき、再び衣装に着替えて、寝ている身体を叩き起こすように振付をマーキングします。日中に行われたフィナーレの稽古では、いまいち要領を得ず、あたふたしてしまいましたが、本番ではびしっ!と決めることができました。やがて緞帳が降り、すべては終わりを告げました。舞姫の脚の具合を終始気遣ってくれたH先生&K先生、ご心配をお掛けし申し訳ありません&ありがとうございました。この『Dynamics Space』へ集結した脱境界の戦士達も皆、自分の本来の活動の基盤であるそれぞれの所属スタジオへと戻っていきます。そして、また来年、同じ公演で皆で再び共演できることを祈って…。

終演後、楽屋へ戻ると、舞台メイクをきれいさっぱり落とし“すっぴん”顔で打ち上げに出席しました。さる王さんやドロシーさん、そして他スタジオのダンサーさん達や諸先生達にも、この“すっぴん”顔を見られてしまうことになり、いささか失礼かとは思いましたが、とにかく舞台メイクを落として、すっきり爽やかな開放感に浸りたかったのです。打ち上げは立食パーティ形式だったので、負傷者には流石にこたえましたが、さる王さんやドロシーさんとオフで久し振りにお喋りを楽しむことができたり、G先生の珍しいスーツ姿(来賓の方々の接待に追われていた!)も拝見することができたので、気分的には紛れたかなぁといった感じです。なお、H先生の言い付け(?)を守って、お酒は飲みませんでしたが、打ち上げ終了後はへろへろに疲れてしまい、H先生から申し渡されたサプリメントは購入せずに帰宅。荷物の整理もそこそこに、そのまま死んだように就寝してしまいました。幸い翌日、職場ではお休みを頂いてあったので、このまま気の済むまで寝続けようと思います。でゎ、おやすみなさい…。(-_-)zzz





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